ソレイジア・ファーマが「継続前提に関する重要事象」の記載を解消

■「エピシル」口腔用液の承認取得・保険収載により収益企業に変貌へ

 ソレイジア・ファーマ<4597>(東マ)は15日の取引終了後、この日発表した「2018年12月期・第1四半期決算短信」(IFRS・連結)で、この四半期決算をもって「継続企業の前提に関する重要事象等」の記載を解消すると発表した。同日の株価は328円(9円安)だったが、「継続前提に関する重要事象」(継続前提の注記)を解消した銘柄は、業績の変化とともに株価も大きく水準訂正高することが少なくなく、注目されている。

 医薬品などの研究開発ベンチャー企業で、多額の先行投資を要し、かつその期間は中長期にわたることなどから、業績は赤字が続いている。しかし、これまでの先行投資の結果、同社開発品SP-03(販売名:「エピシル」口腔用液)の日本での事業化においては、17年7月に当局承認を取得し、18年4月に保険収載を完了した。

 同社では、この「エピシル」口腔用液の保険収載などにより、一定の経常的な収益を計上しうる事業構造への転換点に到達したものと判断し、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象は現時点で存在せず、またそのような状況に現時点で該当しないと判断し、この第1四半期決算短信で「継続企業の前提に関する重要事象等」の記載を解消することとした。(HC)

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