【社名変更】ハーツユナイテッドグループが7月からデジタルハーツホールディングスに

■ITテストソリューションがIoTやAIを背景に業務システムなどに拡大のため

 ハーツユナイテッドグループ<3676>(東1)は11日の取引終了後、2018年3月期の連結決算と社名変更、および、ソフトウェアテストサービスなどを行うバルテス株式会社(大阪府)の株式15%取得による資本業務提携を発表した。

 新社名は、株式会社デジタルハーツホールディングス(英文表記:DIGITAL HEARTS HOLDINGS Co.,Ltd.)とし、2018年7月1日から適用する予定。

 同社グループは、持株会社である同社のもとで、株式会社デジタルハーツを中核としてソフトウェアテストサービスなどを提供し、エンターテインメント分野では、ゲームテストを行うデバッグ事業を中心に展開している。17年6月には「第二創業期」と位置づけ、新経営体制を発足し、自動化ツールや人工知能(AI)等の先端技術を組み合わせたテストソリューションの実現、及び今後拡大が見込まれるエンタープライズ分野のソフトウェアテストの飛躍的な事業拡大を目指している。

 これらのターニングポイントを契機に、今後、より一層の知名度およびブランド力の向上を図るため、中核会社である「デジタルハーツ」のブランドを起用した。なお、2013年に純粋持株会社体制へ移行するまではデジタルハーツだった。

◆連結営業利益は18年3月期9%減だったが今期は27%増加の見通し

 18年3月期の連結業績は、売上高が前期比12.4%増の173億5300万円となり、営業利益は同9.0%減の17億3500万円となった。純利益は、前期の減損損失による影響が当期は縮小したことなどにより同51.0%増の12億17万円だった。

 今期・19年3月期の見通しは、エンターテインメント分野に加え、IoTやAI等の技術革新を背景に、Webシステムや業務システム等を対象とするエンタープライズ分野でのテストソリューション事業の需要が一段と拡大することが見込まれ、連結売上高を210億円(18年3月期比21.0%増)、営業利益を22億円(同26.7%増)、純利益は15億3300万円(同27.7%増)、1株利益は70円34銭とした。

  配当も増配の見込みとし、18年3月期の年11円50銭(中間配5円50銭、期末配当は6円の予定)を、19年3月期は同13円(中間配6円50銭、期末も6円50銭)の見込みとした。(HC)

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