日本アジアグループ:小水力発電の実証事業に採択(インド)

■傘下の「シーベル社」~NEDOの国際関連事業~

グリーン・コミュニティの実現を目指す日本アジアグループ<3751>(東マ)傘下のシーベルインターナショナル株式会社(以下、「シーベル」)は、双日マシナリー株式会社(本社:東京都千代田区)の支援を得て、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「国際エネルギー消費効率化等技術・システム実証事業」の公募で提案していた、インドでの「火力発電所放流渠を活用したマイクロ水力並列配置発電システム技術実証事業」が、実証前調査のテーマに採択されたと発表した。

このたびNEDOが、インド国内での実証事業でシーベルを採択した理由は、同社の技術力が高く評価されたことに加え、2年間の実証事業と並行して、「ストリーム」を現地生産化し、用水路の全長80,000kmといわれるインド国内でのマーケティングを開始するなど、実証実験後、同国での小水力事業の事業化に向けた、グループを挙げての取り組みが評価されたためと思われる。

■「ストリーム」の優位性を活用し、グループ総力を結集し取り組む

この事業について日本アジアグループは、「これまで超低落差型マイクロ水力発電システム(商品名:ストリーム)の優位性を活用して、国内外で数多くの実績を重ねてまいりました。インドにおける火力発電所の放流渠等を対象にしたこのシステムの市場拡大を視野に入れて、実証前調査に臨みます。これからも『ストリーム』の普及拡大に向け、日本アジアグループの総力を結集して取り組んで参ります。」と話す。

【スモールハイドロストリームについて】

本システムは、シーベルの研究開発で発明された、流水式の小水力発電システムで、落差を利用する従来のシステムとは異なり、落差が無い水路や3m以下の低落差水路で最適化されたシステム。

aji32

『特徴』

・従来の水力発電では難しい超低落差の水路(農業用水路、上下水道、工場排水等)にも設置可能。
・既存水路の改変不要、土木・設置工事が容易かつ安価で、工事期間も3日間程度と短い。
・分散型の電源インフラとしても機能。災害等の非常時には緊急電源としても転用可能。
・徹底した標準化とユニット化により低コスト化を実現。地元企業でも保守メンテナンスが可能なシンプルな設備。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る