ラクーンの第1四半期は、EC事業、フィナンシャル事業共に堅調で、増収大幅増益

■EC事業の海外流通額は前年同期比46.7%増と順調に増加

 ラクーン<3031>(東1)の第1四半期は、EC事業、フィナンシャル事業共に堅調で、増収大幅増益となった。

 19年4月期第1四半期連結業績は、売上高6億69百万円(前年同期比9.3%増)、営業利益1億33百万円(同25.7%増)、経常利益1億33百万円(同27.7%増)、純利益90百万円(同30.3%増)となった。

 EC事業は、第1四半期連結累計期間の流通額は、国内流通額は小売業以外の事業者に対する流通額の増加により前年同期比0.2%増となった。海外流通額(SD exportと日本語版サイトでの海外向け流通額の合算)は前年 同期比46.7%増と順調に増加した。その結果、売上高4億25百万円(同3.2%増)、セグメント利益1億67百万円(同10.9%増)となった。

■「Paid」の加盟企業数は3,000社を超える

 フィナンシャル事業は、「Paid」の加盟企業数は3,000社を超え、取扱高(グループ内の取扱高16億37百万円を含む)は52億25百万円(前年同期比15.8%増)となった。「T&G売掛保証」、「URIHO」では引き続き、地域金融機関との業務提携を進め、販売チャ ネルを拡大することに取り組んでいる。第1四半期では、瀧野川信用金庫、東和銀行、第三銀行と顧客紹介における業務提携を行っている。その結果、売上高2億86百万円(同17.3%増)、セグメント利益37百万円(同39.3%増)と2ケタ増収大幅増益となった。

 第1四半期は、前期を超える成長率で、特に利益面での伸びが大きいことから順調に推移しているといえる。

 通期業績予想に対する進捗率は、売上高24.7%(前期25.9%)、営業利益25.9%(同25.2%)、経常利益26.2%(同25.1%)、純利益27.3%(同27.0%)となっていることから、ほぼ計画通りと思われる。

 ちなみに、19年4月期連結業績予想は、売上高27億09百万円(前期比6.4%増)、営業利益5億13百万円(同17.2%増)、経常利益5億08百万円(同17.7%増)、純利益3億30百万円(同16.6%増)と最高益更新を見込む。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る