イントラストは戻り歩調、19年3月期2桁増収増益・増配予想

株式市場 銘柄

 イントラスト<7191>(東1)は、家賃債務保証を主力として総合保証サービスを展開している。19年3月期2桁増収増益・増配予想である。株価は8月16日の年初来安値から切り返している。売り一巡して戻り歩調だ。

■家賃債務保証を主力に総合保証サービスを展開

 家賃債務保証を主力として、医療費用・介護費用保証、賃貸不動産保証関連業務受託なども含めた総合保証サービスを展開している。保証ビジネスの多業種展開を推進して一人親家庭の養育費保証も開始した。

 18年3月期の事業別売上構成比は、保証事業が49.6%、コンサル&オペレーションや保険デスクなどのソリューション事業が50.4%である。中期経営計画では目標値に、21年3月期売上高50億円、営業利益12億50百万円、営業利益率25%を掲げている。
■19年3月期2桁増収増益・増配予想

 19年3月期の非連結業績予想は、売上高が18年3月期比16.5%増の34億40百万円、営業利益が19.7%増の9億25百万円、経常利益が23.0%増の9億25百万円、純利益が23.8%増の6億30百万円としている。2桁増収増益予想である。配当予想は2円増配(18年3月1日付株式2分割換算後)の年間7円(第2四半期末3円50銭、期末3円50銭)としている。

 第1四半期は、売上高が前年同期比4.4%増の7億52百万円だったが、営業利益が2.6%減の1億87百万円、経常利益が2.6%減の1億87百万円、純利益が3.1%減の1億20百万円だった。売上面では、保証事業が大手顧客のサービスが保証からソリューションに切り替わった影響で5.5%減収だったが、ソリューション事業が15.6%増収と牽引した。増収効果で売上総利益は増加したが、人件費などの先行投資で営業利益は微減益だった。

 通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高21.9%、営業利益20.2%だが、家賃債務保証の保有契約件数、新分野である医療費用・介護費用保証の業務提携医療機関・介護施設は順調に増加している。通期ベースでは新規ソリューションも寄与して好業績を期待したい。

■株価は売り一巡して戻り歩調

 なお従業員持株会を設立した。18年8月から継続的に購入する。株価は年初来安値を更新する展開だったが、8月16日安値518円から切り返している。売り一巡して戻り歩調だ。

 9月5日の終値は596円、今期予想PERは約21倍、時価総額は約132億円である。出直りを期待したい。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る