【話題株】多木化学は「初押し買い」、3日連続ストップ高のあと大商いで売買こなす

話題株

■マツタケ近種の「バカマツタケ」完全人工栽培に成功との発表に注目殺到

 多木化学<4025>(東1)は10月11日、後場も大幅高のまま売買をこなし、13時現在は9%高の9400円(750円高)前後で推移。引き続き、香りと味はマツタケ以上とも言われる近種の「バカマツタケ」の完全人工栽培に成功したと10月4日付で発表したことが材料視され、全体相場の大幅安(日経平均は1000円安)に逆行高となっている。

 10日までは3日連続ストップ高だった。しかも、3日間とも取引時間中は買い気配のまま値段がつかず、大引けにやっと比例配分で売買が成立してきた。このため、多くの投資家は、買いたくても買えない状態に置かれてきたといっていい。それが11日になって、全体相場が急落したためか売り注文が出始め、やっとまとまった株数を買うことができるようになった形だ。

 11日になると、テクニカル指標のサイコロジカルなどに過熱感が出てきたため、市場関係者の中には、さすがに反落するのではと予想していた向きもあった。ただ、このような連日急騰の相場では、「初押し(急騰が始まって最初の下げ)は買い」という経験則がある。反落を予想した投資家も、本心は反落する仕込み場の到来を待望する「買いたい弱気」が多いのではないかとの見方が出ている。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る