ウィルグループは基調転換して戻り試す、19年2月期2Q累計減益だが計画超、通期は増収増益予想

株式市場 銘柄

 ウィルグループ<6089>(東1)は、派遣・請負の人材サービスを展開している。19年3月期第2四半期累計は減益だが、売上高、利益とも計画超だった。そして通期は増収増益予想である。株価は第2四半期累計業績を好感する形で急伸した。基調転換して戻りを試す展開を期待したい。

■派遣・請負の人材サービスを展開

 セールスアウトソーシング事業、コールセンターアウトソーシング事業、ファクトリーアウトソーシング事業、介護ビジネス支援事業、海外HR事業、スタートアップ人材支援事業など、派遣・請負の人材サービスを展開している。

■19年3月期2Q累計減益だが計画超、通期増収増益予想

 19年3月期連結業績予想は、売上高が18年3月期比26.3%増の1000億円、営業利益が7.5%増の26億円、経常利益が6.6%増の26億円、純利益が11.6%増の13億50百万円としている。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比33.6%増の488億07百万円、営業利益が15.9%減の10億92百万円、経常利益が15.6%減の10億97百万円、純利益が14.4%減の5億57百万円だった。

 主力3事業(セールスアウトソーシング事業、コールセンターアウトソーシング事業、ファクトリーアウトソーシング事業)での拠点展開に伴う人件費の増加、スタッフ支給単価上昇と法定福利費増加に伴う売上総利益率の低下、さらに先行投資負担などで減益だったが、注力3事業(介護ビジネス支援事業、海外HR事業、スタートアップ人材支援事業)がM&Aも寄与して好調に推移し、全体として売上高、各利益とも計画超だった。

 第2四半期累計の進捗率は売上高48.8%、営業利益42.0%だが、通期ベースで好業績を期待したい。

■株価は急伸して基調転換

 株価は第2四半期累計業績を好感する形で急伸した。11月7日の終値は1118円、今期予想連結PERは約18倍、時価総額は約248億円である。週足チャートで見ると、戻りを押さえていた13週移動平均線と26週移動平均線を一気に突破した。基調転換して戻りを試す展開を期待したい。

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