シンクロ・フードは売り一巡して反発期待、19年3月期増収増益予想で2Q累計は概ね計画水準

株式市場 銘柄

 シンクロ・フード<3963>(東1)は飲食店の出店・開業・運営を支援するサイト「飲食店.COM」運営を主力としている。ユーザー数が増加基調で19年3月期増収増益予想である。第2四半期累計は概ね計画水準だった。通期ベースで好業績を期待したい。株価は第2四半期累計業績を嫌気する形で急落したが、目先的な売り一巡して反発を期待したい。

■飲食店支援サイト「飲食店.COM」運営が主力

 飲食店の出店・開業・運営に役立つサービスをワンストップで提供するサイト「飲食店.COM」運営を主力としている。飲食店向けに不動産、求人、食材仕入先などの情報を提供し、広告収入や利用課金が収益源となる。

 18年3月飲食業界に特化したM&A仲介・人材紹介のウィットを子会社化、18年6月スマホアプリ「飲食店タイムカード」を提供開始、18年8月会議室・ワークスペースのシェアサービス「スペイシー」を運営するスペイシーに出資、18年9月九州エリアにおける物件サービスの提供を開始、18年10月「飲食店.COM」登録ユーザー数が14万件を突破した。

 中期計画では23年3月期末の登録ユーザー数20万件、有料ユーザー数1.5万件、登録事業者数6000社を目指している。

■19年3月期増収増益予想で2Q累計は概ね計画水準

 19年3月期連結業績予想は、売上高が18年3月期比34.0%増の18億46百万円、営業利益が11.0%増の6億61百万円、経常利益が15.9%増の6億61百万円、純利益が22.1%増の4億44百万円としている。事業連携強化のための投資を拡大して人件費や広告宣伝費が増加するが、主力の「飲食店.COM」登録ユーザー数が順調に増加して増収増益予想である。

 第2四半期累計は売上高が8億26百万円、営業利益が2億96百万円、経常利益が2億96百万円、純利益が1億86百万円だった。天候不順等による飲食業界への影響やM&A・人材紹介成約の期ズレがあったが、登録ユーザー数が13万9230件(前年同期比15.1%増)と順調に増加した。

 第2四半期累計の進捗率は売上高44.8%、営業利益44.9%である。下期には買収した子会社とのシナジー効果を見込んでいる。通期ベースで好業績を期待したい。

■株価は目先的な売り一巡して反発期待

 株価(18年4月1日付で株式3分割)は第2四半期累計業績を嫌気する形で急落し、窓を開けてモミ合いから下放れの形となったが、目先的な売り一巡して反発を期待したい。11月16日の終値は584円、今期予想連結PERは約35倍、時価総額は約155億円である。

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