西本Wismettacホールディングスは下値切り上げ、18年12月期増収増益・増配予想

株式市場 銘柄

 西本Wismettacホールディングス<9260>(東1)は、世界市場に食材・食品を供給するグローバル企業である。18年12月期増収増益・増配予想である。株価は上値の重い展開だが、一方で下値を徐々に切り上げている。出直りを期待したい。

■世界市場に食材・食品を供給するグローバル企業

 世界市場に食材・食品を供給するグローバル企業である。日本食をはじめとしたアジア食品・食材を北米中心に海外で販売するアジア食グローバル事業、青果物全般の国内販売・輸出・三国間貿易および水産品の国内販売を行う農水産商社事業を展開している。

 アジア食グローバル事業では、世界的な日本食ブームを背景とした市場拡大に歩調を合わせて、海外拠点網構築を推進している。農水産商社事業では、主力販路の卸売市場に加えて、量販店や外食・中食産業への販売を強化している。

■18年12月期増収増益・増配予想

 18年12月期連結業績予想は、売上高が17年12月期比7.4%増の1848億14百万円、営業利益が7.1増の67億75百万円、経常利益が12.9%増の66億81百万円、純利益が52.1%増の46億64百万円としている。想定為替レートは1米ドル=110円で、アジア食グローバル事業が5.9%増収、農水産商社事業が10.5%増収と好調に推移する見込みだ。純利益は米国の法人減税も寄与する。配当予想は25円増配の年間95円(第2四半期末40円、期末55円)としている。

 第3四半期累計は売上高が前年同期比5.1%増収、営業利益が0.8%減益、経常利益が7.1%増益、純利益が43.3%増益だった。売上面ではアジア食グローバル事業が5.2%増収、農水産商社事業が4.6%増収と概ね順調に推移したが、北米地域のアジア食グローバル事業が食材原価高騰の影響を受けて減益だった。農水産商社事業は前年同期に苦戦した国内向け柑橘類・トロピカル商材が持ち直して大幅増益だった。純利益は米国の法人減税が寄与した。

 第3四半期累計の進捗率は売上高が73.3%、営業利益が70.6%と概ね順調である。通期ベースで好業績を期待したい。

■株価は下値切り上げ

 株価は10月の戻り高値圏5600円近辺から反落して上値の重い展開だが、一方で下値を徐々に切り上げている。出直りを期待したい。12月7日の終値は4985円、今期予想連結PERは約15倍、時価総額は約716億円である。 

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AI機能強化でさらに便利に!Siriの進化とChatGPT統合で作業効率向上  Appleは3月…
  2. ■ChatGPT Enterpriseを活用し、業務効率化と新たな価値創造を推進  ふくおかフィナ…
  3. ■2024年度の美容室倒産件数、前年を大幅に上回る197件  帝国データバンクの調査によると、20…
2025年5月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

ピックアップ記事

  1. ■スタンレー電気など年初来安値銘柄の業績見通しに焦点  日経平均株価が4月に大幅下落する中、年初来…
  2. ■トランプ劇場、急転換の舞台裏!米中摩擦、FRB人事…予測不能な変幻自在  「クルマは急に止まれな…
  3. ■5大商社決算発表を前に高まる投資家の期待感  世界三大投資家の一人ウォーレン・バフェットが日本の…
  4. ■「市場の反乱」の一段落で「市場の勝利」を期待しバフェット流に商社株にバリュー株投資も一考余地  …
  5. ■株価55%高もまだ割安!?記念優待利回り10%超の注目株  10日には米国の関税発動停止を受け、…
  6. ■一喜一憂の投資家心理、トランプ関税「一時停止」の罠  まずフェイクニュースかと目と耳を疑った。次…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る