【株式市場】日経平均は2日続落し米中関係の緊張など注視されTOPIXは安値更新

株式

◆日経平均は2万1148円02銭(71円48銭安)、TOPIXは1575.31ポイント(14.50ポイント安)、出来高概算(東証1部)は14億7631万株

チャート10 12月11日後場の東京株式市場は、引き続き米中関係の緊張への警戒感が強く、株価指数の先物にはヘッジ売りが多いとの見方があり、現物株市場は好業績株や材料株が個別に物色された。日経平均は前引けの水準(119円20銭安の2万1100円30銭)より50円ほど回復して始まったが、前場に続いてトヨタ自動車<7203>(東1)などが軟調なため上値が重く、大引けまで100円安前後の水準で一進一退を続け2日続落となった。TOPIXは10月26日につけた年初来の安値を更新した。東証2部指数、マザーズ指数も安いが、日経JASDAQ平均も安い。

 後場は、ゴールドウイン<8111>(東1)が一段とジリ高になり、冬物の季節到来に加え、クモの糸を参考にした合成繊維を開発する出資先がクールジャパン機構から資金を調達と伝えられて材料視され、サイバーステップ<3810>(東2)は11月中間決算の発表に期待が言われて一段ジリ高。

 ソフトバンクグループ<9984>(東1)は4日ぶりに反発し、19日上場の携帯子会社の公開価格が昨10日決定したことなどが寄与した様子。シルバーライフ<9262>(東マ)は10日発表の第1四半期決算が好感され一時ストップ高の急伸。ピクセルカンパニーズ<2743>(JQS)はカジノゲーミングマシンのゲームタイトルが中国マカオの当局から承認されたとの発表が材料視され急動意。タイセイ<3359>(JQS)は今期の営業・経常利益2ケタ増の見込みなどへの評価が再燃とされて一段高。

 11日、新規上場のアルー<7043>(東マ)は10時33分に公開価格1370円の47%高の2010円で初値がつき、高値は前場の2235円。後場は売買交錯となり、終値は1705円。もう一銘柄、ピアラ<7044>(東マ)は前場、買い気配のまま売買が成立せず、後場、13時6分に公開価格2550円を97%上回る5030円で初値がつき、その後5280円まで上げて終値は4190円となった。

 東証1部の出来高概算は14億7631万株(前引けは7億2848万株)、売買代金は2兆5012億円(同1兆1867億円)。1部上場2123銘柄のうち、値上がり銘柄数は324(同359)銘柄、値下がり銘柄数は1745(同1713)銘柄。

 また、東証33業種別指数は値上がりした業種が6業種(前引けは5業種)にとどまり、情報・通信、空運、小売り、不動産、食料品、電力・ガス、が高い。(HC)

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