シャープはアラミド繊維採用のスマホが注目されて戻り高値に進む

株式市場 銘柄

■「5G」では高周波数の電波を活用するため金属製ボディを見直す動きが

シャープ<6753>(東1)は1月11日の後場、11%高の1240円(125円高)で始まり、このところの回復過程で続伸基調を続け、戻り高値に進んでいる。米中の貿易摩擦緩和に向けた協議の進展に期待が出ているほか、スマートフォン「AQUOS zero」の背面パネルにアラミド繊維「テクノーラブラック」が採用されたと帝人<3401>(東1)が2018年12月25日に発表しており、「5G」(第5世代移動通信システム)時代の本格化を先取る動きとして注目する様子がある。

 同社のスマートフォン「AQUOS zero」は、2018年12月21日に発売されたフラッグシップモデルで、バックパネルに「テクノーラブラック」、ディスプレイに有機EL、筐体フレームにマグネシウム合金を使用することにより、同クラスのサイズとしては約146gという世界最軽量を実現したという。

 さらに、次世代通信規格「5G」では、「従来より高い周波数の電波を活用する」(日本経済新聞2019年1月9日付朝刊より)とされ、スマートフォンのボディが「素材によっては電波が通しづらくなる恐れがある」(同)と伝えられている。この報道によると、「5Gでは本体が金属からガラスや樹脂など電波に影響しにくい素材に変わる」とされる。シャープの取り組みをはじめ、今後の新素材に目を向ける動きが強まる可能性が出ている。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る