【銘柄フラッシュ】カヤックが急伸し新規上場のサンバイオは底堅い

銘柄

 8日は、2月決算が好調だった高島屋<8233>(東1)が前後場ともジリ高を続けて4.0%高の高値引けとなり、イズミ<8273>(東1)も昨日の2月決算を好感して10.6%高と高値を更新した。GSIクレオス<8101>(東1)は8日から東京で開催されるフラットパネルディスプレイや高機能フィルムの先端技術展示会に期待とされて21.5%高となり東証1部の値上がり率トップ。科研製薬<4521>(東1)はモルガンスタンレーMUFG証券が新規注目銘柄に採用し目標株価5900円と伝えられて12.0%高と高値を更新し、同じく値上がり率4位となった。

 本日新規上場のサンバイオ<4592>(東マ、売買単位100株)は「再生細胞医薬品」の研究開発企業で、9時21分に公開価格2000円に対し14.5%安の1710円で初値がつき、高値は1930円、終値は1773円。このためバイオ関連株を手控えてオンラインゲーム株などに注目する動きがあったようで、昨年12月上場のカヤック<3904>(東マ)が23.6%高の急伸となり、今年2月に上場したゲーム駆動ソフトなどのシリコンスタジオ<3907>(東マ)が8.1%高、Aiming<3911>(東マ)は5.6%高と動意活発。エヌ・ピー・シー<6255>(東マ)は中間決算が上ぶれたほか通期予想を増額したため20.5%高。

 黒田電気<7517>(東1)は7日付けの大量保有報告書で旧・村上ファンドの村上世彰氏の買い付けが判明と伝えられて朝方に一時20.4%ストップ高となったが大引けは10.9%高。チャート観測では急伸したが大きな陰線となってしまい先行き暗雲になった。

 香港株指数が5日続伸となって2008年5月以来の高値と伝えられ、中国の消費景気回復に期待が強まり、資生堂<4911>(東1)が5.3%高の高値更新となり、ヤクルト本社<2267>(東1)は1.4%高だが高値を更新した。

 サンリオ<8136>(東1)は10時半頃にかけて個人情報漏洩が伝えられ急激に値を消して一時4.2%安となったが、昼前に開いた会見で不安感が薄れたようで大引けは1.2%安と大きく回復。大塚家具<8186>(JQS)は2.5%高。

 トクヤマ<4043>(東1)は「深紫外線LED」に期待とされて5日続伸。朝日ラバー<5162>(JQS)はLED用ゴム製品の大手のためトクヤマの「深紫外線LED」を結びつける連想買いがあったようで出直りを強めた。

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