【新規上場(IPO)銘柄】エードットはブランディング事業を展開、事業領域の拡大で高い成長続く

株式市場 IPO 鐘

エードット<7063>(東マ)は、本年3月29日に東京証券取引所マザーズに上場した。同社は、「夢を応援する社会をつくる」というミッションを掲げ、ブランディング事業を展開している。広告にとらわれないアクションで、事業、プロダクト、サービスを生み出している。特定のサービスを提供するのではなく、顧客ニーズにあわせて複数のサービスを組み合わせて複合的に提供している。
 SPサービスでは、商品やサービスの売上拡大を目的とした一般消費者の認知度・購買意欲の向上等、顧客企業が抱える課題解決のための各種ソリューションを提供している。

 PRサービスでは、顧客の商品・サービスがメディアに記事・ニュースとして取り上げられ消費者の注目を集める よう、商品やサービスのPR戦略の企画立案から携わり、メディアプロモート、PRイベントの実施・運営等を行っている。

 クリエイティブサービスでは、顧客のブランドイメージや商品・サービスの強みをキャッチコピーやロゴ・マーク等に具現化することで、消費者に選ばれるブランドづくりを支援している。

 今2019年6月期第2四半期業績実績は、売上高10億6500万円、営業利益1億4500万円、経常利益1億4500万円、純利益9200万円に着地。

 今19年6月期業績予想は、売上高20億2700万円(前期比39.7%増)、営業利益1億8500万円(同49.2%増)、経常利益1億6300万円(同33.6%増)、純利益1億0200万 円(同17.2%増)を見込む。上場で調達した資金は、オフィス移転に伴う設備投資資金や採用活動費、借入金返済等に充当する計画で、年間配当は無配を予定している。

 株価は、上場2日目の4月1日に公開価格1100円の2.2倍の2453円で初値をつけ、同2日に上場来高値3455円と上昇。4月15日に上場来安値2205円まで換金売りに押されたが、5月7日高値3345円と買い直されている。同社が、約6兆円規模の広告市場に軸足を置きながら、現在ではアジアを中心とした海外事業、人事コンサル、経営コンサル、スポーツサービスなど、事業も多岐に渡り展開し、売上高では年平均成長率70.5%、経常利益とでは年平均成長率108.0%と、高い成長を続 けていることを評価。成長戦略として掲げる、国内マーケットシェアの拡大や、クロスボーダー領域への事業領域の拡大、自社サービス開発/展開に対する期待感が高まっている。短期的には5日移動平均線を割り込まなければ、押し目買い優位に上値を伸ばすことが期待出来そうだ。(株式評論家・信濃川)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る