アスカネットは樹脂製ASKA3Dプレートの第1段階の量産化への移行を実現

■月産3000枚程度の生産能力を有する第1段階の量産化へ移行

 アスカネット<2438>(東マ)は独自技術により空中結像を可能にするプレート(ASKA3Dプレート)の開発、生産に取り組んでいるが、この度、空中結像を可能にする樹脂製ASKA3Dプレートの第1段階の量産化への移行を実現した。

 同社にとって、これまで、樹脂製 ASKA3D プレートの量産体制の確立は積年の課題であり、量産を前提とした有力な手法を開発し、その試作を進め、昨年11月にバージョンアップ版の試作に成功し、その後、サンプル供給と並行しながら、量産試作段階へと進み、品質の安定、歩留まりの向上、生産手法のさらなる改善を進めてきた。

 その結果、量産試作段階では一定量の生産を繰り返しながら、各工程における製法の改善、こまかな生産条件出しなどを進め、今回、一定水準以上の品質の安定と歩留まりの向上が実現でき、まずは月産3000枚程度の生産能力を有する第1段階の量産化へ移行することとなった。なお、現段階でのASKA3Dプレートのサイズは最大200mm角となっている。

 第1段階の量産化では月産3,000枚程度の生産能力を見込んでいるが、一部工程の生産設備を増強することで比較的容易に生産能力を月産1万枚程度に拡大することができる見込みで、今後の受注状況を見極めながら調整していく方針。また、結像品質や輝度の向上および低コスト化といったニーズへの対応も合わせて進めていく。

 営業面については、現状の価格感と生産能力にフィットした案件の受注に努め、少しでも早くプレートの量産品販売の実現を目指す。

 同社では、量産化への移行自体は同社業績への直接の影響はないが、これにより量産品販売につながる可能性が高まることで、中長期的な企業価値の向上に寄与すると捉えている。

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