ジェイテックの19年3月期は、制御系ソフトウエア開発のテクノロジスト需要が旺盛で、増収大幅増益

■グループの稼働率は高い水準を維持し、契約単価は前年を上回った

 ジェイテック<2479>(JQ)の19年3月期は、制御系ソフトウエア開発のテクノロジスト需要が旺盛で、増収大幅増益となった。

 19年3月期は、同社グループの主力事業である技術職知財リース事業は、前年度に引き続き、自動運転技術を備えた自動車の開発や、IoT関連分野の開発に伴う制御系ソフトウエア開発のテクノロジスト需要が旺盛であった。また、営業施策の強化や、テクノロジストの教育強化、テクノロジストの高付加価値業務への配属を推し進めたこと等により、グループの稼働率は高い水準を維持し、契約単価は前年を上回った。

 その結果、19年3月期連結業績は、売上高31億25百万円(前年同期比2.3%増)、営業利益1億56百万円(同102.6%増)、経常利益1億56百万円(同105.1%増)、純利益91百万円(同170.6%増)と増収大幅増益となった。

 セグメント別業績については、技術職知財リース事業は、建築関連分野の顧客企業からの取引が前年同期より減少したものの、産業用機器関連分野の取引が増加し、契約単価引上の促進や新入社員の早期派遣稼働により利益率を改善した結果、売上高は29億74百万円(同2.2%増)、セグメント利益4億68百万円(同21.6%増)であった。

 一般派遣及びエンジニア派遣事業は、情報処理関連分野の顧客企業からの取引が前年同期より増加したことや、のれんの償却費が無くなったことに よる販売費及び一般管理費の減少により、売上高1億51百万円(同4.6%増)、セグメント利益24百万円(同160.5%増)となった。

 今期20年3月期については、優秀な人材の獲得のため、インターンシップの拡充や、Webを活用した会社説明会など採用活動をさらに強化し、引き続き技術職知財リース事業の伸長を図る。システム開発の受託・請負業務にも一層注力し技術領域の拡大に努める。また、IoTやロボットなど先進技術における需要拡大も視野に、IoT分野に対応できるテクノロジスト育成を強化し、新規顧客の獲得と新たな収益源を開拓する。さらに、連結子会社であるジェイテックアドバンストテクノロジにおいては、特定技能の外国人材活用も視野に入れ、首都圏の再開発における需要の取り込みなど多分野に及ぶエンジニア派遣と介護事業の強化に努める方針。

 その結果、20年3月期連結業績予想は、売上高34億85百万円(前期比11.5%増)、営業利益1億22百万円(同22.3%減)、経常利益1億21百万円(同22.6%減)、純利益65百万円(同28.7%減)を見込む。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る