プロパティデータバンクは目先的な売り一巡、20年3月期増収増益予想

株式市場 銘柄

 プロパティデータバンク<4389>(東マ)は、不動産運用管理に関するクラウドサービス「@プロパティ」を主力とするBtoB不動産テック企業である。19年3月期は大幅増収増益だった。20年3月期は伸び率が鈍化するが増収増益予想である。これに対して株価はネガティブ反応となったが、目先的な売り一巡感を強めている。戻りを試す展開を期待したい。

■不動産管理クラウドサービス「@プロパティ」が主力

 18年6月東証マザーズに新規上場した。不動産の運用管理に関する統合資産管理クラウドサービス「@プロパティ」を主力とする「BtoBの不動産テック企業」である。企業の不動産・施設等の資産管理業務の効率化を支援する。また新規事業としてデータサイエンスサービスを19年1月開始した。なお「@プロパティ」登録建物棟数は19年3月末に5万棟を突破した。

■19年3月期大幅増収増益予想、20年3月期も増収増益予想

 19年3月期の非連結業績は、売上高が18年3月期比30.5%増の16億17百万円、営業利益が27.6%増の3億02百万円、経常利益が25.1%増の2億95百万円、純利益が43.4%増の2億09百万円だった。

 主力のクラウドサービスが新規顧客開拓などで7.4%増収と好調に推移し、ソリューションサービスが複数の大型案件のカスタマイズ開発などで2.1倍増収と大幅伸長した。

 20年3月期の非連結業績予想は、売上高が19年3月期比13.0%増の18億27百万円、営業利益が3.0%増の3億11百万円、経常利益が5.1%増の3億10百万円、純利益が0.8%増の2億10百万円としている。新サービス開発など中期成長に向けたコスト増加で伸び率が鈍化する見込みだが、引き続き増収増益予想である。好業績を期待したい。

■株価は目先的な売り一巡

 株価(19年4月1日付で株式3分割)は決算発表に対してネガティブ反応となったが、目先的な売り一巡感を強めている。戻りを試す展開を期待したい。5月13日の終値は974円、今期予想PERは約27倍、時価総額は約57億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国内唯一のブラシ式除雪車が北海道の主要空港で戦力化  加藤製作所<6390>(東証プライム)は1…
  2. ■日本発ロボ産業基盤づくりへ、住友重機・ルネサス・JAEが参画  一般社団法人京都ヒューマノイドア…
  3. ■2025年のパン屋倒産が急減、SNS発信とインバウンドが追い風  帝国データバンクは11月29日…
2026年1月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

ピックアップ記事

  1. ■干支格言「辰巳天井、午尻下がり」は再現するか  新年あけましておめでとうございます。いよいよ20…
  2. ■漢字が示す社会不安と物価問題、関連株に広がる待ち伏せ投資の妙味  2025年の世相を映す「今年の…
  3. ■AI相場と政策転換が映す日本株の行方、6万円挑戦か調整か  2025年、日経平均株価は史上最高値…
  4. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  5. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  6. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る