【株式市場】日経平均は軟調、米利下げ観測など好感されるが個別物色にとどまる

株式

◆日経平均は2万325円02銭(85円86銭安)、TOPIXは1492.49ポイント(6.47ポイント安)、出来高概算(東証1部)は5億7845万株

チャート12

 6月4日(火)前場の東京株式市場は、米セントルイス連銀総裁が利下げの可能性に言及したとされ、NYダウが小反発。トヨタ自動車<7203>(東1)が高く始まるなどで、日経平均も小高く始まった。ただ、そのトヨタがほどなく軟化し、ソニー<6758>(東1)も軟調などで主力株の重さが拭えず、日経平均は朝方の53円69銭高(2万464円57銭)を上値に次第安となり、前引けは85円86銭安(2万325円02銭)だった。東証2部指数、マザーズ指数、日経JASDAQ平均ともに安い。

 今日は天安門事件の日とあって、中国発のニュースに耳を澄ます様子があり、個別物色の色彩が濃い印象。カシオ計算機<6952>(東1)が自社株買いを好感材料に活況高。オプティム<3694>(東1)は眼底画像解析ソフトに関する発表などが連日注目されて4日連続大幅高。インスペック<6656>(東2)は4月決算の利益見通し増額が注目されて活況高。シリコンスタジオ<3907>(東マ)は5月中間期の業績に期待が強いとされて高く、カッシーナ・イクスシー<2777>(JQS)も業績拡大期待などが言われて高い。

 東証1部の出来高概算は5億7042万株、売買代金は9712億円。1部上場2141銘柄のうち、値上がり銘柄数は998銘柄、値下がり銘柄数は1038銘柄となった。(HC)

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