山王は調整一巡、19年7月期赤字予想だが20年7月期収益改善期待

株式市場 銘柄

 山王<3441>(JQ)は電子部品金メッキなど貴金属表面処理加工を主力としている。19年7月期は産業機器・通信分野の国内主要顧客の生産調整で受注が減少しているため赤字予想としている。20年7月期の収益改善を期待したい。株価は安値圏だが調整一巡して出直りを期待したい。

■貴金属表面処理加工が主力

 電子部品の金メッキなど貴金属表面処理加工を主力として、精密プレス加工も展開している。

■19年7月期赤字予想、20年7月期の収益改善期待

 19年7月期連結業績予想は、売上高が18年7月期比10.5%減の75億円、営業利益が1億60百万円の赤字(18年7月期は1億05百万円の黒字)、経常利益が2億10百万円の赤字(同86百万円の黒字)、純利益が4億50百万円の赤字(同73百万円の黒字)としている。

 自動車関連は堅調だが、産業機器・通信分野の国内主要顧客の生産調整の影響で受注が減少しているため、第2四半期累計が赤字となり、通期も3月13日に下方修正して赤字予想とした。純利益は生産拠点再編に伴う減損損失計上も影響する。20年7月期の収益改善を期待したい。

■株価は調整一巡

 株価は安値圏だが調整一巡して出直りを期待したい。6月7日の終値は701円、時価総額は約35億円である。

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