ザ・パックは急伸して年初来高値圏、プラスチックごみ削減で人気化

株式市場 銘柄

 ザ・パック<3950>(東1)は紙袋や印刷紙器などの総合パッケージメーカーである。19年12月期増収増益予想である。株価は急伸して年初来高値圏だ。世界的なプラスチックごみ削減の流れで恩恵を受ける紙袋関連として人気化した。18年9月高値を目指す展開を期待したい。

■総合パッケージメーカー

 紙袋、印刷紙器、段ボール製品などの製造販売を展開する総合パッケージメーカーである。幅広い業界向けに展開し、取引社数は約1万4000社に達している。

 セグメント区分は紙加工品事業(紙袋、印刷紙器、段ボール製品など)、化成品事業(ポリ袋、テーラーバッグなど)、その他事業(ギフト品、用度品、値札、カレンダーなど)としている。

■19年12月期増収増益予想

 19年12月期連結業績予想は、売上高が18年12月期比2.9%増の958億円、営業利益が5.4%増の73億円、経常利益が5.4%増の76億円、純利益が0.6%増の50億円としている。

 第1四半期は、売上高が前年同期比6.0%増収、営業利益が11.4%減益だった。売上面では国内専門店向け紙袋、eコマース市場向け紙器や段ボールが好調に推移し、18年4月子会社化したカンナル印刷も寄与して増収だが、物流費や原材料価格の高騰で営業減益だった。第2四半期以降の挽回に期待したい。

■株価は急伸して年初来高値圏

 株価は急伸して年初来高値圏だ。世界的なプラスチックごみ削減の流れで恩恵を受ける紙袋関連として人気化した。18年9月高値を目指す展開を期待したい。7月5日の終値は3545円、時価総額は約705億円である。

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