【編集長の視点】アルテリアは2期ぶり最高純益業績・大幅増配の再評価にクラウド関連株人気がオンして反発

 アルテリア・ネットワークス<4423>(東1)は、前日11日に3円高の1278円と反発して引け、今年1月29日につけた上場来高値1450円を再び意識する動きを強めた。今2020年3月期の純利益が、2期ぶりに過去最高を更新し、配当も大幅増配されることを再評価し割り負け訂正買いが増勢となった。さらに今年7月2日には同社プラットフォームにクラウドサービスを追加することも発表しており、クラウド関連株人気も加わっている。


■「Platform ZERO」でクラウドサービスをワンストップ提供

 同社株は、昨年12月12日に東証第1部に直接上場(IPO)されており、IPO2期目の今2020年3月期業績は、売り上げ507億7800万円(前期比3.2%増)、営業利益83億7200万円(同13.8%増)、税引前利益79億1200万円(同15.0%増)、純利益51億1900万円(同12.0%増)と増益転換が予想され、純利益は、2018年3月期の過去最高(46億1000万円)を2期ぶりに更新する。売り上げは、インターネットサービスでの10G回線、マンションインターネットサービスでのオール光、10G回線などの高品質サービスの提供・拡販で続伸し、利益は、前期計上のIPO関連の一時費用5億6000万円や独占禁止法違反に基づく課徴金対応の引当金3億7900万円などが一巡して増益転換する。

 なお同社の「ARTERIA Platform ZERO」にソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)のグループ会社のクラウドサービス「SCCloud」を追加、今年7月2日からグループウエアやワークフローなどのクラウドサービスをワンストップで提供を開始しており、これも業績押し上げ要因として期待されている。

 今期配当は、配当性向を50%程度とする配当政策に基づき年間51.20円を予定、前期は、IPO後の期末配当の基準日までの期間が6カ月未満となったことを考慮して通期ベースの半額相当として26.22円としており、実質で大幅増配となる。

■急落時の窓埋め完了でGCを示現しIPO投資鉄則の「小さく産んで大きく育つ」展開へ

 株価は、昨年12月12日に公開価格1250円で東証1部にIPOされ、直接上場株はIPO株人気が薄く、資金吸収額も約250億円と大型となったことで公開価格を下回る1190円で初値をつけ、日経平均株価が2万円台を割る全般相場の急落も重なって上場来安値982円まで調整、売られ過ぎとして上場来高値1450円まで買い直され大きくリバウンドした。ただその後、子会社で独禁法違反行為が明らかとなりストップ安を伴い窓を開けて997円まで急落した。同安値からは、この独禁法違反行為は、第三者委員会を設置して調査するなど対応を進め、今期業績の増益転換予想や同社の「光インターネットアクセス」が最優秀賞を受賞したことなどで底上げに転じ、1334円の戻り高値まで切り返し窓埋めをした。この間、5日移動平均線が下から25日移動平均線を上に抜くミニ・ゴールデンクロス(GC)、さらに25日線が75日移動平均線を上抜くゴールデンクロス(GC)を次々に示現して上昇トレンド転換を示唆した。PERは12倍台、配当利回りは4.00%となお割り負けており、IPO株の投資鉄則の「小さく産んで大きく育てる」通りに上場来高値奪回から一段の上値トライに進もう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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