ニッパツは高い、米司法省への特損を発表するが「懸念出尽し」の見方

■HDD用サスペンションに関する独占禁止法違反の罰金約31億円を朝発表

ニッパツ<5991>(東1)は7月29日、再び出直りを強め、後場は868円(17円高)で始まった。同日朝、ハードディスクドライブ(HDD)用サスペンションの製造販売について28.5百万米ドル(約31億円)の罰金を米国で支払うと発表したが、すでに2016年7月から調査を受けてきたとしたため、経緯を知る投資家にしてみれば「懸念出尽し」の買い材料になる可能性があるとの見方が出ている。

 発表によると、HDD用サスペンションの製造販売について、米国シャーマン法(独占禁止法)に違反したとして、16年7月以降調査を受け、28.5百万米ドル(約31億円)の罰金を支払うこと等を内容とする司法取引契約を米国司法省と合意した。20年3月期の第1四半期決算で特別損失として28.5百万米ドル(約31億円)を計上する予定とした。(HC)

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