ケイアイスター不動産:一層の生産性向上などめざし「グループ統括生産企画部」(GHP)を設置

■AI、BI、RPAを活用したデータドリブン経営で「高回転経営」を推進

 関東を中心に不動産の販売を行うケイアイスター不動産<3465>(東1)は7月30日、ITを生かしたデータドリブン経営による分譲住宅事業の更なる生産性向上、利益・財務体質の大幅改善を目指し、社内にグループ統括生産企画部(以下「GHP」)を設置した。

■前期は用地仕入れが好調に推移した一方で業務量過多などから生産遅延が散見

 GHPを設置した背景には、前期、分譲用地の仕入れが好調に推移していた一方で、職人不足や設計部門の業務量過多などから生産遅延が散見されたことがある。しかし、GHPの設置により、分譲事業などでの仕入れから引き渡しまでの回転率、仕入れのエリア強化・建設部門の工程管理など、生産性の向上などを図ることが可能になる。

■今期も連続最高益の見通し、第1四半期決算は8月9日発表の予定

 前期は3000棟以上の販売を達成したが、GHPの設置などにより、在庫回転日数180日を目標とするなどの大幅な工期短縮を目指し、高回転経営を可能とすることにより、利益・財務体質の大幅改善を図る。第1四半期の決算発表は8月9日を予定。今期の業績は売上高、各利益とも連続最高を更新する見通しとしており、株価も高業績を評価する動きが再燃する可能性がある。

■前期は3000棟以上の販売を達成、生産性向上により一層の拡大を目指す

 前期は、3000棟以上の販売を達成した。ただ、分譲用地の仕入れが好調に推移した一方で、職人不足や設計部門の業務量過多などから生産遅延が発生した。データ集計が各部門で行われており、フォーマットが統一されていないため、集約と分析に時間と人手を要したという。

 しかし、GHPの設置により、課題を発生させる要因を迅速に把握し、早期改善アクションが可能となる。同社は、前期、3000棟以上の販売を達成したが、生産遅延が発生した要因としては、データ集計が各部門で行われており、フォーマットが統一されていないため、集約と分析に時間と人手を要した。これをふまえ、GHPでは、生産力と工程管理を最重要項目と捉え、問題点を専門的に検証し、早期対策の実現を図る。

 さらに、6月4日には、今後の住宅供給数拡大に向け、IT成長戦略『5本の矢』を発表した。その中の≪2の矢≫として【高回転経営:AI、BI、RPAを活用したデータドリブン経営による在庫回転率・生産性の向上→利益・財務体質の大幅改善】を掲げている。このたびのGHP設置は、この成長戦略を一段と加速させる上でパワーユニットのような位置付けになる。

 GHPの設置により、課題を発生させる要因を迅速に把握し、早期改善アクションが可能となる。あらゆる数値をリアルタイムで分析・可視化することにより、分譲事業・リノベ事業等の仕入れ~引き渡しまでの回転率、分譲用地仕入れのエリア強化・建設部門の工程管理など、生産性の向上・早期対策の実現を図る。

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