タキヒヨーの第2四半期は、減収ながら大幅増益で黒字転換

■付加価値の高い商品群の企画開発を強化

 タキヒヨー<9982>(東1)の第2四半期は、減収ながら大幅増益で黒字転換となった。

 今期は、消費不振を背景にサプライヤー(納入業者)間の競争は厳しい状況が続いているが、同社では全社テーマとして「バックホーム(原点回帰)」を掲げ、早期に業績の回復を図るべく、自社内でのパターン(型紙)作成に改めて一から取り組むとともに、差別化したデザインや素材の開発を進め、付加価値の高い商品群の企画開発を強化した。また、商品毎、得意先毎の適正な利益率の確保を重視した受注活動を進めた。しかし、第2四半期は、7月の記録的な日照不足と低温の影響で夏物商品の売れ行きが低調に推移したことに加え、専門店チェーンやGMSの発注に「引き付け型」(店頭の状況を見て慎重に商品を発注すること)の傾向が強くなったことにより、受注活動は苦戦を強いられた。

 その結果、第2四半期の売上高は、294億04百万円(前年同期比9.0%減)となったものの、営業利益03百万円(前年同期△1億21百万円)、経常利益45百万円(同△40百万円)、純利益80百万円(同△64百万円)と大幅増益で黒字転換となった。

 第2四半期は減収ながら利益率の改善により、黒字転換となったことから、通期連結業績予想は、前回予想を据え置いている。

 ちなみに、20年2月期連結業績予想は、売上高668億円(前期比3.1%増)、営業利益6億円(同488.4%増)、経常利益6億円(同186.1%増)、純利益4億円(前期△16億21百万円)を見込む。

 第2四半期は減収であったものの、利益率の改善は着実に進んでいることから株価の見直しが予想される。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AI機能強化でさらに便利に!Siriの進化とChatGPT統合で作業効率向上  Appleは3月…
  2. ■ChatGPT Enterpriseを活用し、業務効率化と新たな価値創造を推進  ふくおかフィナ…
  3. ■2024年度の美容室倒産件数、前年を大幅に上回る197件  帝国データバンクの調査によると、20…
2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

ピックアップ記事

  1. ■スタンレー電気など年初来安値銘柄の業績見通しに焦点  日経平均株価が4月に大幅下落する中、年初来…
  2. ■トランプ劇場、急転換の舞台裏!米中摩擦、FRB人事…予測不能な変幻自在  「クルマは急に止まれな…
  3. ■5大商社決算発表を前に高まる投資家の期待感  世界三大投資家の一人ウォーレン・バフェットが日本の…
  4. ■「市場の反乱」の一段落で「市場の勝利」を期待しバフェット流に商社株にバリュー株投資も一考余地  …
  5. ■株価55%高もまだ割安!?記念優待利回り10%超の注目株  10日には米国の関税発動停止を受け、…
  6. ■一喜一憂の投資家心理、トランプ関税「一時停止」の罠  まずフェイクニュースかと目と耳を疑った。次…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る