【編集長の視点】トーセは反落も減収益転換予想業績を織り込み下値に売られ過ぎ訂正買いが継続

トーセ<4728>(東1)は、23日に5円安の836円と反落して引けた。ただ、取引時間中は845円まで買われ、大引け値も25日移動平均線を前に下げ渋り、下値には売られ過ぎ訂正が続いた。同社株は、今年10月4日の8月期決算発表時、今2020年8月期業績を減収減益転換と予想したことで25日線水準で下値を確かめてきたが、25日線水準が岩盤としてほぼ固まったとのコンセンサスも形成され、減益転換予想は織り込み済みとの期待を高めている。前2019年8月期業績が、期初予想を上ぶれ増益転換率を拡大させて着地したことも、今期業績の再現が有力視され買い手掛かりとなっている。

■上ぶれ着地し大幅増収益着地となった前期業績の再現期待も底流

 同社の今2020年8月期業績は、売り上げ51億5200万円(前期比3.7%減)、営業利益2億2600万円(同37.7%減)、経常利益2億5800万円(同36.1%減)、純利益1億4200万円(同42.9%減)と予想されている。新たに策定した中期経営ビジョンに基づき、新組織体制下で意思決定の迅速化や事業推進力を強化し、全社的技術力、企画・提案力を向上させ、人材確保と育成に引き続き積極投資することなどが要因となる。配当は、年間25円(前期実績25円)を継続する

 ただ、前2019年8月期業績は、昨年10月の期初予想を売り上げが2500万円、営業利益が9100万円、経常利益が7200万円、純利益が5700万円それぞれ上ぶれ、前々期比18.5%増収、58.8%営業増益、51.1%経常増益、32.7%純益増益と増収増益転換率を拡大させて着地した。家庭用ゲームソフトの大型案件の開発が順調に推移し、販売費及び管理費が想定より減少したことが要因となっており、今期も、決算期の進行とともにこの前期業績の再現期待も高まる見込みだ。

■25日線固めも最終局面で値ごろゲーム株買いが加わり5月高値へトライ

 株価は、5月の5G(第5世代移動通信システム)関連の開発体制強化公表とともにストップ高を交え964円高値、9月のNintendo Switch向けの「ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランドRETRO」配信開始で929円高値とそれぞれ買い進まれ、足元は今期業績を織り込む25日移動平均線固めを続け、日柄的にも目先調整一巡を示唆している。PERは44倍台水準にあるものの、PBRは1.07倍、配当利回りは2.99%とゲーム関連株として割り負け、値ごろ妙味もあるとして底上げに向け再発進、まず5月高値964円奪回にトライしよう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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