【編集長の視点】京写は高配当利回り買いに来期業績V字回復・増配含み観測が加わって3連騰

編集長の視点

 京写<6837>(JQS)は、2円高の304円と3営業日続伸して始まり、今年2月12日につけた昨年来安値235円からの底上げに弾みをつけている。今3月期配当が、前期横並びの8円と予想されていることを手掛かりに高配当利回り買いが継続しており、来2017年3月期業績が、大幅増益転換・増配含みと観測されていることも値ごろ妙味があるとして割安株買いを膨らませている。前週末に上海で開催されたG20(20カ国・地域財務相・中央銀行総裁会議)の共同声明で、財政政策の発動などの協調政策で中国経済の安定化を進めることが合意されたことも、同社業績の環境好転として意識されている。

■在庫調整一巡で来期純利益は過去最高を更新し増配含みとの観測が有力

 同社の今3月期業績は、昨年9月に下方修正され売り上げは190億円(前期比7.5%増)と続伸するものの、経常利益は7億円(同25.1%減)、純利益は5億8000万円(同15.4%減)と前期の過去最高業績からの減益転換が予想されている。プリント配線板業界は、中国の景気減速を主因に市場環境が悪化しており、同社の両面プリント配線板は、内外の自動車関連向けに堅調に推移しているものの、主力の片面プリント配線板の受注が、中国の景気減速による家電製品全般の販売不振の影響を受けて減少し、円安による輸入販売品のコスト増や海外工場の稼働率低下などが重なることなどが要因となる。

 この業績下方修正のあとも、発表した今期第2四半期(2Q)累計業績、第3四半期(3Q)業績とも減益転換して着地し3月通期業績に対して低利益進捗率にとどまったが、配当については前期と横並びの年間8円を据え置いている。

 一方、来2017年3月期業績については、片面プリント配線板の在庫調整が一巡し納入が遅れていた大手メーカー向けも寄与することなどから増益転換が有力で、東洋経済会社四季報最新号では、純利益を8億円と2015年3月期の過去最高(6億8500万円)を更新し、なおかつ配当を8~10円の増配含みと観測している。

■配当利回りは2.6%、PERは7倍台、PBRは0.6倍と超割安

 株価は、昨年9月の今期業績下方修正でストップ安し500円台を割ったが、その後の2Q累計業績、3Q業績と四半期決算発表のたびには悪材料は織り込み済みとして戻りを窺う動きを示してきた。ただ年明け後は、3Q決算発表で300円台を回復したものの、全般波乱相場の波及で昨年来安値235円まで突っ込み、高利回り買いの再燃で25日移動平均線水準までリバウンドした。なお配当利回りは、2.63%とジャスダック市場全銘柄平均の1.94%を上回り、PERも7倍台、PBRも0.6倍と超割安であり、今年1月高値401円が目先の戻りメドとして浮上しよう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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