ユーピーアールは急伸して高値更新、20年8月期大幅増益予想

株式市場 銘柄

 ユーピーアール<7065>(東2)はレンタルパレットを主力としている。20年8月期大幅増益予想である。収益拡大を期待したい。なお基準日19年11月30日(効力発生日19年12月1日)で1株を5株に分割する。株価は急伸して上場来高値を更新する展開だ。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■レンタルパレットが主力

 19年6月東証2部に新規上場した。レンタルパレットやアシストスーツなどの物流事業を主力として、コネクティッド事業(位置情報・遠隔監視ソリューションのIoTサービス、カーシェアリングのビークルソリューションサービス)も展開している。

 レンタルパレットは多品種・多サイズや全国デポ網などを強みとしている。さらにパレットプールシステム化やスマートパレット化、荷作業関連のアシストスーツの拡大も推進している。

■20年8月期大幅増益予想

 19年8月期の連結業績は、売上高が18年9月期比12.6%増の116億71百万円、営業利益が18.9%増の7億56百万円、経常利益が25.5%増の10億08百万円、純利益が1.1%増の5億73百万円だった。売上高、経常利益とも過去最高を更新した。主力の物流事業が10.7%増収と順調に拡大し、コネクティッド事業が33.4%増収と大幅伸長して黒字化したことも寄与した。レンタルパレットの期末保有枚数は424万枚となった。

 20年8月期連結業績予想は、売上高が19年9月期比7.1%増の125億円、営業利益が28.8%増の9億75百万円、経常利益が19.0%増の12億円、純利益が35.2%増の7億75百万円としている。物流事業が牽引して大幅増益予想である。収益拡大を期待したい。

■株価は急伸して高値更新

 株価は急伸して上場来高値を更新する展開だ。目先的には過熱感だが、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。10月25日の終値は9410円、時価総額は約144億円である。

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