CRI・ミドルウェアは今期2期ぶりに最高益を更新する見込み

■スマホなどの音声や映像に求めるレベル高まり「ミドルウェア」好調

 CRI・ミドルウェア<3698>(東マ)が11月7日の夕方発表した2019年9月期の連結決算は、スマートフォンゲームなどの開発者や利用者が音声や映像に求めるレベルの高まりなどを受け、「ミドルウェア」への需要が引き続き旺盛に推移したことなどを受け、売上高は前期比8.7%増の17.84億円となり、最高を更新した。Web動画ソリューションや、監視カメラ向けに重要インフラレベルのセキュリティ機能をIoTデバイス向けに実現した動画ソリューションなども好調に推移した。

■前期は大型案件の完了がずれ込み減益だったが今期計上へ

 利益面では、医療・ヘルスケア向けソリューションの大型案件の一部が下期中に完了せず、今期・20年9月期にまたがったため、費用先行型となり、これを主要因として、営業利益は同8.2%減の3.68億円となり、親会社株主に帰属する当期純利益は同8.8%減の2.59億円となった。

 ただ、減益の要因となった医療・ヘルスケア向け大型ソリューション案件は、今期・20年9月期中に仕上がる見通しとした。今期の連結営業利益の見通しは、第2四半期累計期間(19年10月~20年3月、上期)までは減益を見込むが、9月通期では4.55億円(前期比23.4%の増加)と予想する。

 同様に、今期の親会社株主に帰属する当期純利益も、上期までが20.3%減の1.16億円を見込むが、通期では3.15億円(前期比21.7%の増加)を見込み、予想1株利益は64円22銭の見込みとした。各利益とも2期ぶりに最高を更新することになる。(HC)

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