ソフトクリエイトホールディングスは22年3月期2Q累計予想および配当予想を上方修正

決算 決算速報 決算情報

(業績修正速報)
 ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東1)は10月20日の取引時間開始前に、22年3月期第2四半期累計連結業績予想および配当予想の上方修正を発表した。ECソリューション事業の売上高が想定以上に拡大した。クラウドサービスが拡大基調であり、通期予想も上振れの可能性が高いだろう。DXの流れも背景として収益拡大基調を期待したい。株価は9月の年初来安値に接近している。好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。

■22年3月期2Q累計予想・配当予想を上方修正、通期も上振れの可能性

 22年3月期第2四半期累計連結業績は、従来予想に対して売上高を7億73百万円、営業利益を3億32百万円、経常利益を3億79百万円、親会社株主帰属四半期純利益を2億69百万円、それぞれ上方修正して、売上高が102億77百万円(収益認識に関する企業会計基準第29号適用のため前年同期比増減率非掲載)、営業利益が28.9%増の20億89百万円、経常利益が26.9%増の21億49百万円、親会社株主帰属四半期純利益が28.7%増の12億59百万円とした。

 会計基準変更のため見掛け上は減収の形(特に物品販売の売上が減少)だが、ECサイト構築需要が拡大してECソリューション事業の売上高が想定以上に拡大した。子会社エイトレッド<3969>のワークフローなどITソリューション事業も順調に拡大した。

 通期の連結業績予想は据え置いて、売上高(収益認識に関する企業会計基準第29号を適用のため前期比増減率は非記載、会計基準変更前の21年3月期実績は242億38百万円)が192億円、営業利益が21年3月期比10.0%増の35億50百万円、経常利益が10.1%増の35億75百万円、親会社株主帰属当期純利益が10.0%増の20億円としている。

 配当予想は第2四半期末5円、期末5円、合計10円上方修正して、21年3月期比10円増配の40円(第2四半期末20円、期末20円)とした。

 下期を慎重な見通しとして通期予想を据え置いたが、クラウドサービスが拡大基調であり、通期予想も上振れの可能性が高いだろう。DXの流れも背景として収益拡大基調を期待したい。

■株価は上値試す

 株価は9月の年初来安値に接近している。好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。10月19日の終値は3380円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS150円51銭で算出)は約22倍、時価総額は約466億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る