新光電気の前3月期は減益幅縮小、株価反発だが16年3月期見通しがポイント

株式市場 銘柄

チャート2 新光電気工業<6967>(東1・売買単位100株)の15年3月期の経常利益は円安とリードフレームが伸びたことにより、これまでの予想の前々期比59.3%減益から同38.6%減益に修正した。減益幅縮小で株価は26週線をサポートとして堅調だ。

 同社はPCやゲーム機向けの半導体パッケージと、スマートフォンや車載用のリードフレームの大手メーカー。パッケージは苦戦を強いられているものの、リードフレームが伸長。さらに最近の円安により採算が改善した。このため、2015年3月期の業績はこれまでの予想(売上高1420億円、経常利益59億円、当期純利益40億円)を上回り、売上高1428億円(前々期比1.7%増)、経常利益89億円(同38.6%減)、当期純利益64億円(同31.2%減)を確保したと発表。当期純利益はこれまで57.0%減益予想だった。経常利益、当期純利益ともに減益幅が縮小した。

 この発表を受けて株価は続伸し900円台を回復した。浮動株比率が7.5%と低いだけに、小口の買い物で値は動きやすい。PERは19.2倍と電気機器業界全体のPER46.5倍からすると低いが、同業のエレマテック13.0倍、立花エレテック7.2倍、新光商事13.2倍に比べると割安感は薄い。今回の続伸が一過性に終わるのか、本格的な反発へと向かうのかは、2016年3月期の業績見通し如何によりそうだ。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■昔ながらの味わいを現代風にアレンジ、全国スーパーなどで展開  第一屋製パン<2215>(東証スタ…
  2.  日清食品ホールディングス<2897>(東証プライム)傘下の日清食品は8月18日、「カップヌードル…
  3. ■世界が注目する学問を豊富な事例とイラストで紹介  学研ホールディングス<9470>(東証プライム…
2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  2. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…
  3. ■自民党総裁選と連立問題が相場を左右、短期急伸と急落を交錯  高市トレードは、まるで「超高速エレベ…
  4. ■東京市場、リスクオンとリスクオフが交錯、安全資産関連株に注目  週明けの東京市場は、米国株反発に…
  5. ■公明党離脱ショック一服、臨時国会控え市場は模索  またまた「TACO(トランプはいつも尻込みして…
  6. ■自民党人事でハト派ムード先行、逆張りで妙味狙う投資戦略も  今週の当コラムは、ハト派総裁とタカ派…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る