ダイフクは戻り歩調、20年3月期減益予想だが21年3月期収益回復期待

株式市場 銘柄

 ダイフク<6383>(東1)はマテハン機器の最大手である。20年3月期は半導体・液晶業界の設備投資抑制の影響で下方修正して減益・減配予想だが、21年3月期の収益回復を期待したい。株価は戻り歩調で年初来高値に接近している。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■マテハン機器の最大手

 保管・搬送・仕分・ピッキング機器や自動倉庫など、マテハン(マテリアルハンドリング)機器の最大手である。

■20年3月期減益予想だが21年3月期収益回復期待

 20年3月期の連結業績予想(11月8日に2回目の下方修正)は、売上高が19年3月期比2.1%減の4500億円、営業利益が28.7%減の390億円、経常利益が28.9%減の397億円、純利益が28.0%減の285億円としている。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比0.9%減の2087億34百万円、営業利益が25.2%減の172億86百万円、経常利益が25.8%減の176億19百万円、純利益が39.6%減の131億68百万円だった。純利益は前期の関係会社株式売却益の一巡も影響した。受注高は20.6%減の2143億円だった。

 一般製造業・流通業向け、自動車生産ライン向けは順調だが、売上高の約40%を占めるエレクトロニクス業界向けが、半導体・液晶業界の設備投資抑制の影響で、受注が遅れ気味に進捗している。利益面では追加コストの発生も影響する。このため通期売上高、利益とも下方修正した。また期末配当予想も15円減額修正(19年3月期比でも15円減配)した。21年3月期の収益回復を期待したい。

■株価は戻り歩調

 株価は戻り歩調で年初来高値に接近している。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。11月26日の終値は6370円、時価総額は約8065億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AI機能強化でさらに便利に!Siriの進化とChatGPT統合で作業効率向上  Appleは3月…
  2. ■ChatGPT Enterpriseを活用し、業務効率化と新たな価値創造を推進  ふくおかフィナ…
  3. ■2024年度の美容室倒産件数、前年を大幅に上回る197件  帝国データバンクの調査によると、20…
2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

ピックアップ記事

  1. ■スタンレー電気など年初来安値銘柄の業績見通しに焦点  日経平均株価が4月に大幅下落する中、年初来…
  2. ■トランプ劇場、急転換の舞台裏!米中摩擦、FRB人事…予測不能な変幻自在  「クルマは急に止まれな…
  3. ■5大商社決算発表を前に高まる投資家の期待感  世界三大投資家の一人ウォーレン・バフェットが日本の…
  4. ■「市場の反乱」の一段落で「市場の勝利」を期待しバフェット流に商社株にバリュー株投資も一考余地  …
  5. ■株価55%高もまだ割安!?記念優待利回り10%超の注目株  10日には米国の関税発動停止を受け、…
  6. ■一喜一憂の投資家心理、トランプ関税「一時停止」の罠  まずフェイクニュースかと目と耳を疑った。次…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る