ハウスドゥが「ハウス・リースバック」の信託受益権を譲渡し保有資産の効率活用や財務健全化を促進

■下期に予定していた譲渡の一部が早期に実現

 ハウスドゥ<3457>(東1)は12月9日の取引終了後、自宅を売却した後も住み続けることのできる持家活用方法である「ハウス・リースバック」事業にかかわる不動産信託受益権を不動産ファンドに譲渡したと発表した。保有資産の効率的活用、および財務の健全化につながる。9日の株価は、前場1566円(21円高)まで上げ、大引けは1521円(24円安)だった。
■今回は対象不動産195件、譲渡価格29.36億円(予定)、アレンジャーはオリックス銀行

 オリックス<8591>(東1)グループのオリックス銀行をアレンジャーとし、住みながらその家を売却できるサービス「ハウス・リースバック」事業で取得した個人住宅などの不動産を流動化し、ファンドであるHLB4号合同会社(以下HLB4号)に当該信託受益権を譲渡することについて、同日決議した。

 このたび「HLB4号」に譲渡した信託受益権の対象不動産の件数は195件、譲渡価格は29.36億円(予定)、アレンジャーはオリックス銀行株式会社。信託受益権譲渡日は19年12月19日(予定)。この譲渡は、今期・2020年6月期の計画分だが、下期に予定していたものの一部が、早期に実現したものであるとした。

 このため、上期(10年7月~12月)の業績予想は必要に応じて開示を行う予定とした一方、通期(20年6月期)の業績予想は現時点で変更なしとした。

 同社には、「ハウス・リースバック」に関する問い合わせが月間1600件以上も舞い込んでいるという。高齢者や個人事業主など、様々な方の資金ニーズに応えることができるため、世間の注目度は非常に強いものがあるようだ。(HC)

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