ソレイジア・ファーマが「SPー04」の国内ライセンスを導出し一時金10億円などの契約を締結

■第3相臨床試験中、さらに第三者割当増資を行い概算17億円を調達

ソレイジア・ファーマ<4597>(東マ)は12月10日の取引終了後、開発中の新薬候補「SPー04」(期待される効能・効果:がん化学療法に伴う末梢神経障害、第3相臨床試験を実施中)について、日本国内の独占的販売権をマルホ株式会社(大阪市北区)に導出するライセンス契約の締結と、第三者割当の新株発行によりマルホがソレイジア株式を引き受ける資本提携などを発表した。

■大阪市に本社を置く製薬企業マルホ株式会社が引き受け

 マルホは、大阪市北区に本社を置く医療用医薬品等の研究・開発・製造・販売を行う製薬企業で、創業は1915年。連結従業員数は1930人(2018年9月末)。2018年9月期の連結売上高は853億円。これにより、ソレイジアはマルホに対し独占的に製品を供給し、マルホはソレイジアに対し契約一時金のほか、今後の開発及び販売の進捗に応じたマイルストンを支払う。

 マイルストンは、契約一時金10億円、今後の開発および販売の進捗に応じたマイルストンが最大総額約180億円。

■マルホは第三者割当によりソレイジアの株式9.7%を引き受ける

 マルホは皮膚科学領域に特化し、がん治療による皮膚障害に悩む患者のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)向上にも貢献している。一方、ソレイジアは、日本国内では未だ自社販売体制を有していないため、「SP-04」の第3相臨床試験の順調な進捗に鑑み、開発完了後の販売を付託しうる製薬企業としてマルホとのライセンス契約を締結した。

 また、ソレイジアは、第三者割当により新株式1132万4000株を発行し、マルホはこれをすべて引き受ける。発行済株式総数(自己株式を含む)に対する比率は9.70%。希薄化率は10.74%(議決権ベースでの希薄化率も10.74%)。払込期日は2019年12月26日。

 これによる調達資金の額は16億8992万4000円(差引手取概算額)。新規開発品の導入費用などに充てる。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る