【株式市場】個別物色が強まりTOPIXも後場は軟調で日経平均も小反落

株式

◆日経平均は2万3952円35銭(70円75銭安)、TOPIXは1736.87ポイント(3.11ポイント安)、出来高概算(東証1部)は11億3444万株

チャート5

 12月16日(月)後場の東京株式市場は、前場よりも個別物色の色彩を強め、ローソン<2651>(東1)が正午前に伝えられたKDDI<9433>(東1)との資本業務提携報道を材料に一段高。シャープ<6753>(東1)はみずほ証券による目標株価の引き上げが言われてジリ高を継続。ただ、日経平均は3円安
で始まった後も上に20円、下に30円ほどの幅で小動きを続け、大引けはやや下げて反落。前場は高かったTOPIXも反落した。

 後場は、業種別指数の値上がり率上位に水産・農林や不動産が顔を出したが、これらをけん引した日本水産<1332>(東1)三井不動産<8801>(東1)は前場の高値を抜けず高原状態。一方、ブラス<2424>(東1)は自社株買いと四半期決算の高進捗率が注目され大引けまで買い気配のままストップ高。キョウデン<6881>(東2)は「ワイヤレス給電」への取り組みが注目されて一段高。

 16日は3銘柄が新規上場となり、
 新規上場のベース<4481>(東2)は12時56分に公開価格4700円を93%上回る9050円で初値がつき、その後9290円まで上げたが大引けは7550円となった。また、JMDC<4483>(東マ)は9時59分に公開価格2950円を33%上回る3910円で初値をつけ、その後4270円まで上げたが、後場はダレ模様に転し、大引けは3755円となった。ランサーズ<4484>(東マ)は9時25分に公開価格730円を15%上回る842円で初値をつけ、あと960円まで上げたが、後場は746円まで軟化して大引けは779円となった。

 東証1部の出来高概算は11億3444万株(前引けは5億6409万株)、売買代金は1兆8617億円(同8795億円)。1部上場2157銘柄のうち、値上がり銘柄数は992(同1068)銘柄、値下がり銘柄数は1047(同980)銘柄。

 また、東証33業種別指数は10業種(前引けは15業種)が値上がりし、値上がり率上位の業種は、水産・農林、不動産、その他製品、サービス、小売り、空運、倉庫・運輸、証券・商品先物、などとなった。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AIとベイジアンネットワーク解析で165項目を抽出、複雑な因果関係を構造化  大正製薬は11月2…
  2. ■Blackwell GPU2140基で研究競争力を拡大  NVIDIA(NVDA:NASDAQ)…
  3. ■銀座の呉服店「むら田」店主・村田あき子の語りをまとめた書籍  KADOKAWA<9468>(東証…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  2. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  3. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  4. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  5. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…
  6. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る