マルマエの11月の受注残高は過去1年間で最高額の7億76百万円

◇半導体分野は3カ月連続の増加で、順調に回復

 マルマエ<6264>(東1)の11月の受注残高は、過去1年間で最高額の7億76百万円(前月比1.5%増)となった。

 半導体分野は、8月の3億91百万円を底に、3カ月連続の増加となり4億59百万円(同4.8%増)と順調に回復している。

 FDP分野は3億22百万円(同3.1%減)と逆に3カ月連続で減少しているが、3億円台をキープし高水準で推移している。

 その他は、04百万円(同11.1%増)であった。

 現在の市場環境として、半導体分野では、ロジック向けの需要が堅調な推移をするなかで、メモリ向けの需要が出始めた。しかし、同社の受注する一部消耗品について、リサイクルが始まり受注に影響が出ている。FPD分野では、足元は中国においてOLED(有機EL)投資やG10.5液晶パネル投資が進んでいるが、一部のパネルメーカーが増産投資を停止する発表を行うなど不安定感が出ている。

今後の見通しとしては、半導体分野では、ロジック向けに加え、メモリ向けの需要が拡大する見通し。なお、一部消耗品のリサイクルについては、当初想定よりも影響が長引く見込みである。その結果、市場好調による新規装置向けの増加を消耗品の停滞が打ち消し、しばらくは緩やかな増加にとどまると想定している。FPD分野では、今期末までの生産については概ね高水準が続く見通しであり、それ以降も投資案件数は減りながらも、電子ビーム溶接機を活用した受注が順調に推移すると見込んでいる。その他分野は、引き続き、同社の各種生産能力を活用した受注活動を行うとしている。

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