クリーク・アンド・リバー社がNTTドコモほかと「5G」大容量データの低遅延配信を実現、また「医療と介護の総合展」にも初出展

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■2ケタ増収増益などの好業績に新事業への期待が加わり株価は7%高

クリーク・アンド・リバー社<4763>(東1)は1月20日、7%高の1218円(82円高)まで上げる場面を見せて再び出直りを強めている。

 1月第1週に発表した第3四半期決算が2ケタ増収増益となるなどで業績が好調な上、19日と20日、VR(バーチャル・リアリティ:仮想現実)事業に関するNTTドコモ<9437>(東1)ほかとの提携と、「医療と介護の総合展<大阪>」(2月26日~28日)への初出展を発表。注目が再燃している。

■360度全周映像という大容量データを1秒以下の低遅延で配信することに成功

 1月19日付では、VR(バーチャル・リアリティ:仮想現実)事業を行う子会社VRジャパンとコニカミノルタ<4902>(東1)グループのコニカミノルタジャパン、およびNTTドコモが2019年12月に行った「ドコモ5GオープンラボYotsuya」(以下オープンラボ)における「5G」を活用した共同実証実験で、360度映像という大容量データを1秒以下の低遅延で配信することに成功したと発表した。

■「5G」による360度映像のリアルタイム配信による双方向コミュニケーションが実現

 実験では、コニカミノルタジャパンが提供する高機能ネットワークカメラ(以下MOBOTIX)の360度撮影映像を、VRジャパンが所有する低遅延VRリアルタイム配信システムを用いて、ほぼ同時にVRゴーグルに配信。360度映像のリアルタイム配信による双方向コミュニケーションが実現した。これにより、医療教育分野の遠隔教育ソリューションや、建設現場の安全管理における遠隔監視ソリューションなど、様々な社会課題解決への活用が期待されることとなった。

 また、20日付では、「医療と介護の総合展<大阪>」(20年2月26~28日)内の「第6回・病院運営EXPO[大阪]」に初出展し、医療施設の課題に対して様々な角度から新たなソリューションを提供すると発表した。(HC)

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