サンコーテクノの20年3月期第3四半期は機能材事業が好調で、増収増益

◇主力製品であるあと施工アンカーの販売は好調

 サンコーテクノ<3435>(東2)の20年3月期第3四半期は、新たに包装・物流機器関連が加わったことにより、機能材事業が好調で、増収増益となった。

 同社は、あと施工アンカーやドリルビットの製造販売、太陽光関連・土木建築関連の工事管理など行うファスニング事業と、電動油圧工具関連、FRPシート関連、車両の表示板などの電子プリント基板関連、アルコール検知器関連の製造販売などを行う機能材事業を展開している。

 今第3四半期は、2事業ともに順調に推移したことから、売上高136億37百万円(前年同期比12.2%増)、営業利益10億40百万円(同14.6%増)、経常利益10億45百万円(同14.2%増)、純利益6億88百万円(同8.9%増)となった。

 ファスニング事業においては、主力製品であるあと施工アンカーの販売は好調に推移した。また、完成工事高が微減となった一方、ドリル・ファスナー製品の販売が増加したことから、総じて堅調に推移した。そのため、同セグメントの売上高は102億36百万円(同3.6%増)、セグメント利益は13億20百万円(同0.9%増)と増収増益。

 機能材事業では、電動油圧工具関連の販売が、国内・海外ともに好調に推移した。また、電子基板関連およびアルコール検知器関連が好調に推移した一方、FRPシート関連は減少した。さらに、新たに包装・物流機器関連が加わったことにより売上高が増加した。この結果、同セグメントの売上高は34億01百万円(同49.5%増)、セグメント利益は3億52百万円(同72.8%増) と大幅増収増益。

 第3四半期は順調に推移していることから、通期業績予想は当初予想を据え置いている。

 ちなみに、20年3月期連結業績予想は、売上高183億円(前期比7.5%増)、営業利益13億90百万円(同5.5%増)、経常利益14億10百万円(同5.7%増)、純利益9億65百万円(同2.3%増)を見込む。

 進捗率は売上高74.5%(前年同期比71.4%)、営業利益74.8%(同68.9%)、経常利益74.1%(同68.6%)、純利益71.3%(同66.9%)となっていることから通期の上振れが予想される。

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