小野薬品工業は上値試す、20年3月期利益予想を上方修正

株式市場 銘柄

 小野薬品工業<4528>(東1)は抗悪性腫瘍剤「オプジーボ点滴静注」を主力としている。20年3月期利益予想を上方修正した。株価は昨年来高値圏だ。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■抗悪性腫瘍剤「オプジーボ点滴静注」が主力

 医療用医薬品の中堅専業メーカーである。がん領域を戦略分野と位置付けて、抗悪性腫瘍剤「オプジーボ点滴静注」を主力としている。開発パイプラインには、オプジーボの効能追加に加えて、抗体医薬品を含む抗がん剤の新薬候補化合物、変形性関節症治療薬候補などがある。

■20年3月期利益予想を上方修正

 20年3月期連結業績(IFRS)予想は、1月31日に利益を上方修正し、売上収益が19年3月期比0.5%増の2900億円、営業利益が14.5%増の710億円、親会社所有者帰属純利益が6.7%増の550億円としている。研究開発費と販管費を計画比で各々20億円減額したため、営業利益を40億円、純利益を20億円上方修正した。

 なお第3四半期累計は売上収益が前年同期比0.9%増の2252億99百万円、営業利益が26.7%増の660億45百万円だった。主力オプジーボが薬価改定や競争激化で4.7%減収だったが、ロイヤルティ収入が増加した。

■株価は上値試す

 株価は昨年来高値圏だ。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。2月17日の終値は2567円、時価総額は約1兆3563億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■山口県周南市で始動、燃料電池の定置型電源活用で脱炭素電力供給を検証  ホンダ<7267>(東証プ…
  2. ■LINEリサーチ発表、上半期トレンド総括と最新6月期の動向  LINEヤフー<4689>(東証プ…
  3. ■休廃業・解散は減少も淘汰続く、新興市場の課題鮮明に  東京商工リサーチは7月31日、国内ドローン…
2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■金先物関連株、最高値更新で安全資産需要が強まる  日本取引所グループ<8697>は9月24日、今…
  2. ■石破首相辞任表明後も市場は急落回避、投資家の買い意欲継続  「一寸先」は、不確実で予測が難しい。…
  3. ■東証市場、主力株急落と中小型株逆行高で投資戦略二極化  証市場は9月19日に主力株の急落と中小型…
  4. どう見るこの相場
    ■プライム市場の需給悪化を警戒し、個人投資家は新興市場へ資金を逃避  「桐一葉 落ちて天下の秋を知…
  5. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  6. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る