ジェイテックの今期連結業績予想は、増収大幅増益を見込む

■今期も引き続き技術職知財リース事業を拡大、飲食店支援システムの代理店開拓にも注力

 8日引け後に発表されたジェイテック<2479>(JQS)の今期16年3月期連結業績予想は、増収大幅増益と好業績を見込んでいる。

 同社の事業は、技術職知財リース事業と一般派遣及びエンジニア派遣事業の2事業を展開している。

 前期15年3月期に関しては、同社グループの主力事業である技術職知財リース事業の主要取引先である大手製造業ではソフトウエアを含む設備投資への意欲は堅調であり、自動車を含む輸送機器関連、建設機械関連等のメーカーやスマートフォンを中心としたタブレット関連企業等から高いスキルと経験を持つハイスペックなテクノロジストへの需要は高水準であった。また、同社グループのエル・ジェイ・エンジニアリングについても、2020年の東京オリンピックに向けての建設需要、東北の震災復興の需要も根強く、グループの稼働率は高い水準を維持した。

 業績に関しては、上期は、契約単価の大幅な増加改定に伴う一時的な稼働率低下とテクノロジストの退社増により前年比で売上高、利益とも低調に推移したが、下期には単価海底の利益寄与と稼働率の安定化によりおおむね順調に推移した。しかし、上半期の影響をカバーするまでは至らず、前15年3月期連結業績は、売上高33億48百万円(前年比1.7%減)、営業利益79百万円(同16.7%減)、経常利益78百万円(同17.6%減)、純利益57百万円(同10.9%減)と減収減益であった。

 今期の取組については、引き続き技術職知財リース事業拡大を図ると共に、前期から販売を開始した飲食店支援システム「グルくる(R)」の代理店開拓にも注力し、対消費者という新たな顧客層を取り入れることで高付加価値かつ多角的なサービスを提供し、日々変化する顧客のニーズに素早く対応出来る体制を構築するとしている。

 今期16年3月期連結業績予想は、売上高36億21百万円(前期比8.2%増)、営業利益1億33百万円(同68.0%増)、経常利益1億32百万円(同69.8%増)、純利益1億10百万円(同89.7%増)と増収大幅増益を見込む。

 なお、5月8日開催の取締役会において、「ベンチャー総研グループ」のヒューマンリソース事業及びポスティング事業の一部を譲り受けることを決議している。昨今の技術系人材不足による採用難に加え、業務領域の拡大による新たな人材サービス事業の掘り起しを目的としている。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京・愛知・兵庫で屋外広告も掲出、号外や無料バッティング企画も実施  Major League …
  2. ■新生児対象の臨床試験で抗炎症作用と菌叢改善を実証  森永乳業<2264>(東証プライム)は7月2…
  3. ■「日本栄養・食糧学会大会」で研究成果発表、科学的根拠を提示  味の素<2802>(東証プライム)…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■東証市場、主力株急落と中小型株逆行高で投資戦略二極化  証市場は9月19日に主力株の急落と中小型…
  2. どう見るこの相場
    ■プライム市場の需給悪化を警戒し、個人投資家は新興市場へ資金を逃避  「桐一葉 落ちて天下の秋を知…
  3. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  4. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  5. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  6. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る