インテリジェント ウェイブの第3四半期は減収ながら大幅増益

■パッケージソフトウェアNET+1やクレジットカードの不正利用を検知するACEPlusの販売が順調

 8日引け後に発表されたインテリジェント ウェイブ<4847>(JQS)の今期第3四半期連結業績は、2ケタ減収ながら大幅増益となった。

 第3四半期連結業績は、売上高43億02百万円(前年同期比14.6%減)、営業利益2億83百万円(同435.4%増)、経常利益2億93百万円(同295.7%増)、純利益2億88百万円(同1339.4%増)。

 同社の主要な事業領域である金融業界、クレジットカード業界では、システムの更新や置換えに係る投資のほか、決済手段の多様化や外国からの観光客の増加といった社会環境の変化を背景としたシステム投資に係る商談も増加しており、この機会を捉えて積極的な営業活動を行ってきた。

 その結果、クレジットカードの使用認証や銀行ATMのネットワーク接続を担うパッケージソフトウェアNET+1(ネットプラスワン)やクレジットカードの不正利用を検知するACEPlus(エースプラス)といった製品の販売が順調に推移した。

 同社の主力事業である金融システムソリューション事業は、クレジットカード会社や証券会社等金融機関向けのシステム開発受託及びシステム保守並びにハードウェア販売等により、売上高は39億30 百万円(前年同期比17.1%減)と2ケタ減収となった。しかし、開発プロジェクトが順調に推移したほか、NET+1、ACEPlus 等の自社製パッケージソフトウェアの販売実績が大きく伸びたため、営業利益は5億09百万円(同26.7%増)と増益となった。

 プロダクトソリューション事業は、海外の優れたサイバーセキュリティ対策製品や、内部情報漏えい対策の自社製品CWAT(シーワット)の販売によって、売上高は3億72百万円(同24.5%増)、営業利益△2億25百万円(前年同期△3億49百万円)と増収ながら赤字となったものの赤字幅は減少した。

 15年6月期連結業績予想は、売上高64億円(前期比2.4%減)、営業利益3億80百万円(同162.1%増)、経常利益4億円(同118.6%増)、純利益3億80百万円(同341.9%増)と減収ながら大幅増益を見込む。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る