【編集長の視点】アンビスは続落も「医心館」2施設同時オープンで業績期待を高め下値買い交錯

アンビスホールディングス<7071>(JQS)は、前日13日に145円安の3415円と4営業日続落して引けた。前場は、3560円高まで買い進まれる場面があったが、日経平均株価が、後場に下げ足を速め455円安と急反落したことから、今年4月1日につけた株式分割の権利落ち後安値3285円からの底上げ途上にあった同社株にも利益確定売りが続いた。ただ4月1日にホスピス「医心館」を2施設同時オープンしたことを見直し、業績期待を高めて下値買いも交錯した。同社は、このあとも施設出店を決定しており、厚生労働省の新設支援策も加わり、慢性期・終末期の看護ケアに特化した独自ビジネスによる業績高成長観測も強め、買い手掛かり視されている。

■2施設新設のあと今年11月には全国33施設、1480床にさらに拡大

 4月1日にオープンした医療施設型ホスピス「医心館」は、「八戸」(青森県八戸市・45床)と「仙台長町」(宮城県仙台市・52床)の2施設で、これで「医心館」は全国25施設、1063床に拡大した。同社が、新規株式公開(IPO)された直前の2019年9月末は20施設、841床から大きく拡大、積極展開が続いている。このあとも同社は、埼玉県、神奈川県のほか、千葉県への初出店も決定しており、今年11月には全国33施設、1480床に拡大見込みである。厚労省が、今年度から民間主体の有料老人ホームの施設整備に補助支援策を実施することも、追い風となる。

 こうした積極策から業績も好調に推移し、今2020年9月期は、売り上げ83億8600万円(前期比56.2%増)、営業利益15億円(同64.9%増)、経常利益13億9000万円(同60.2%増)、純利益10億300万円(同66.4%増)と大幅続伸を見込み、連続して過去最高を大幅更新する。施設拡大とともに入居者も増加しており、今年2月に開示した今期第1四半期(2019年10月~12月期、1Q)業績は、この通期予想業績に対して30%超の高利益進捗率となっており、このため業績の上ぶれが期待され、東洋経済会社四季報最新号では、今期純利益を12億5000万円と観測し、配当についても、12円~18円と増配含みとしている。

■25日線水準の三角保ち合いを上放れ分割勘案最高値を目指す

 株価は、今期1Q好決算を評価して上場来高値8710円まで買い進まれ、今年2月17日に発表した株式分割(1株を2株に分割、基準日3月31日)を手掛かりに新型コロナウイルスのパンデッミク(世界的な大流行)による世界同時株安のなかでも高値水準をキープし7730円で分割権利を落とした。分割権利落ち後安値3285円から2施設同時オープンで400円幅の底上げをし、25日移動平均線を固める三角保ち合いを続けている。三角保ち合いを上放れ分割落ち後高値3845円奪回で弾みをつけ、最高値の分割落ち勘案高値4355円を目指そう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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