エフティグループの20年3月期は、堅調に推移し、増収増益で最高益更新を達成

■小売電力自社ブランド「エフエネでんき」の売上高が大幅に増加

 エフティグループ<2763>(JQS)の20年3月期は、堅調に推移し、増収増益で最高益更新を達成した。

 20年3月期の取組みでは、国内では、中小企業・個人事業主及び一般消費者を対象にネットワークセキュリティ商品及び環境省エネルギーサービスの普及と電力料金の削減提案・情報通信インフラの整備に注力した。また、ASEAN3ヶ国で環境関連商品の販売を行っていた 現地法人の保有株式を譲渡することにより海外事業に掛かるリスクマネジメントコストを削減し、選択と集中を進めた。

 その結果、20年3月期連結業績は、売上高458億87百万円(前年同期比0.5%増)、営業利益62億54百万円(同8.5%増)、純利益38億97百万円(同1.3%増)と増収増益で最高益更新となった。


 法人事業では、小売電力自社ブランド「エフエネでんき」の売上高が大幅に増加した。情報通信及び環境省エネルギーサービスはASEAN地域からの撤退によりLED照明・空調機器の販売が減少したものの、UTM(Unified Threat Management 統合脅威管理)をはじめとするネットワークセキュリティ装置、ファイルサーバーの販売が堅調に推移した。売上収益は393億47百万円(同8.2%増)、セグメント利益 (営業利益)は47億22百万円(同0.3%減)となった。

 コンシューマ事業は、「再生可能エネルギーの固定買取制度」の期間満了に伴う需要が続き、家庭用蓄電池の販売が好調に推移した。光回線自社ブランド「ひかり速トク」は、契約コストの償却も終わりストック収益がセグメント利益に大きく寄与した。売上収益は9171百万円(同15.5%減)、セグメント利益(営業利益)は12億94百万円(同0.2%減)となった。

 業績は堅調であったことから、配当については、3円増配の61円としている。

 なお、コロナウイルスの感染拡大が心配される今期業績予想については、売上高490億円(前期比6.8%増)、営業利益60億円(同4.1%減)、純利益38億円(同2.5%減)を見込んでいる。

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