ソフトクリエイトHDの20年3月期は、4月22日に上方修正しているように好調で、最高益更新を達成

■ECソリューション事業はネット通販システム「ecbeing」の需要拡大により想定以上の売上増

 ソフトクリエイトHD<3371>(東1)は、13日引け後、20年3月期連結業績を発表した。20年3月期は、4月22日に上方修正しているように好調で、最高益更新を達成した。

 ECソリューション事業はネット通販システム「ecbeing」の需要拡大により想定以上に売上が増加したことに加え、システムインテグレーション事業及び物品販売事業は、Windows10へのリプレース需要が想定以上に拡大したこと等により当初予想を上回った。

 その結果、20年3月期連結業績は、売上高238億11百万円(前年同期比23.0%増)、営業利益23億79百万円(同26.1%増)、経常利益24億42百万円(同21.5%増)、純利益14億30百万円(同22.8%増)と2ケタ増収増益であった。

 ECソリューション事業では、インターネット広告売上高、ECサイト構築パッケージ「ecbeing」の販売、保守及びホスティング売上高が伸長したことにより、売上高は108億75百万円(同22.9%増)、セグメント利益(経常利益)は17億39百万円(同7.5%増)となった。

 システムインテグレーション事業は、ワークフローシステム「AgileWorks」、不正アクセス端末検知・遮断システム「L2Blocker」のプロダクト売上高が伸長した。また、ネットワーク構築売上高及び同社独自のサービスである「SCクラウド」のクラウドサービス売上高の伸長により、売上高は61億48百万円(同16.2%増)、セグメント利益(経常利益)は17億96百万円(同15.4%増)であった。

 物品販売事業では、法人顧客向けにパソコン及びサーバー等のIT機器の販売、市販パッケージソフトウェアを提供している。Windows10リプレース需要が増加したことにより、パソコン等の販売が増加し売上高は67億86百万円(同30.1%増)、セグメント利益(経常利益)は1億06百万円(同147.2%増)と大幅増収増益となった。

 以上のように、3事業共に堅調であったが、特に物品販売事業では、Windows10リプレース需要が増加したことで成長率が拡大した。

 今期については、新型コロナウイルス感染の世界的な広がりを背景として、ネット通販立ち上げ意識の高まりに伴うEC事業の需要拡大や、テレワークや在宅勤務等への移行によるインフラ環境整備に伴うシステムインテグレーション事業の需要拡大に期待できるものの、前期に発生したWindows10へのリプレース需要がなくなったことに伴う売上高の減少等により、全体売上高は減少することを想定している。

 ちなみに、21年3月期通期連結業績予想は、売上高225億90百万円(前期比5.1%減)、営業利益22億70百万円(同4.6%減)、経常利益23億10百万円(同5.4%減)、純利益13億60百万円(同4.9%減)を見込んでいる。

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