スペースマーケットは戻り試す

株式市場 銘柄

 スペースマーケット<4487>(東マ)は、遊休スペース貸し借りのプラットフォーム「スペースマーケット」を運営している。20年12月期業績予想は新型コロナウイルスの影響を考慮して未定に修正した。経済収縮の影響が懸念材料だが、一方ではテレワーク化の流れで自宅以外のワークプレイス導入を検討する動きも広がっている。中期的に収益拡大を期待したい。株価は反発の動きを強めている。IPO後の落ち着きどころを探る段階だが、戻りを試す展開を期待したい。

■遊休スペース貸し借りのプラットフォームを運営

 19年12月東証マザーズに新規上場した。遊休不動産などのスペースを貸し借りするためのプラットフォーム「スペースマーケット」を運営している。遊休不動産を保有する提供者(ホスト)と、それを使いたいスペース利用者(ゲスト)を結ぶサービスである。掲載数は19年12月現在、1万2200件を超えている。スペース料金に応じた手数料が収入となる。

■20年12月期業績予想は未定

 20年12月期業績予想は、新型コロナウイルスの影響を考慮して未定に修正(5月15日)している。第1四半期は売上高が2億56百万円、営業利益が61百万円だった。

 経済収縮の影響が当面の懸念材料となるが、一方ではテレワーク化の流れで企業がオフィスを縮小する動きや、自宅以外のワークプレイス導入を検討する動きも広がっている。中期的に収益拡大を期待したい。

■株価は戻り試す

 株価は3月の安値から反発の動きを強めている。IPO後の落ち着きどころを探る段階だが、戻りを試す展開を期待したい。5月27日の終値は1104円、時価総額は約124億円である。

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