【編集長の視点】ショーエイコーポは続落も連続最高益を手掛かりに下値に割安株買いが継続

ショーエイコーポレーション<9385>(東1)は、前日8日に16円安の867円と3営業日続落して引けた。同社株は、今年5月25日に年初来高値925円まで買い進まれており、目先の利益を確定する売り物に押されスピード調整中である。ただ下値には、依然として今2021年3月期業績を前2020年3月期に続いて過去最高更新と予想したことを手掛かりに割安修正期待の買い物が続いているためだ。テクニカル的にも、25日移動平均線が75日移動平均線を上抜くゴールデンクロス(GC)を示現し、上昇トレンド転換を示唆しており、利益確定売り一巡後の年初来高値抜けから昨年1月以来の1000円大台回復、2018年1月の上場来高値1091円へのチャレンジも意識されている。

■100円ショップ向けアイテム数増加などで連続の2ケタ増益

 同社の前2020年3月期純利益は、4億600万円(前々期比27.8%増)と増益転換し、2018年3月期の過去最高(3億5900万円)を2期ぶりに更新した。続く今2021年3月期業績は、売り上げ208億6100万円(前期比9.1%増)、営業利益8億6900万円(同38.4%増)、経常利益8億3300万円(同31.7%増)、純利益5億4100万円(同33.4%増)と連続2ケタ増益予想で、純利益は、連続過去最高更新となる。今期からセグメント区分を変更するが、営業促進支援事業では、充填セット事業を中心に顧客層の拡大と利益率の高い案件を推進し、商品販売事業では、強みの企画力、調達力、商品開発力を発揮して100円ショップや地方のドラッグストア向けなどにアイテム数を増加させ商品・製品の供給を強化することなどが要因となる。配当は、年間20円(前期実績20円)を安定継続する。

■年初来高値でのスピード調整でGCを示現し上場来高値を目指し再発進

 株価は、前期第3四半期の好決算をテコに876円高値まで買われたが、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的な大流行)による世界同時株安に巻き込まれて年初来安値601円へ急落した。同安値からは、売られ過ぎ修正に期末の配当権利取りが加わって759円までリバウンド、この配当権利落ち安値623円からは二段上げして今期業績の連続過去最高業績予想で窓を開けて年初来高値925円まで急伸した。この間25日線が75日線を上抜くGCを示現しており、足元のスピード調整場面からの再発進を示唆している。PERも10倍台割れと割安であり、年初来高値抜けから上場来高値を目指そう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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