メディカル・データ・ビジョンの株価は前日比160円高の7520円(13時30分現在)と反発

■民間企業では最大規模のDPC実施病院のベンチマークデータを保有

 14日に発表したメディカル・データ・ビジョン<3902>(東マ)の第1四半期の業績を評価し、4日連続で下げていた株価は、前日比160円高の7520円(13時30分現在)と反発している。

 同社は、14年12月東証マザーズに新規上場。医療機関向けに医療情報システムを開発・販売するデータネットワークサービス、および製薬会社向けに各種データ分析ツールを販売するデータ利活用サービスを展開している。

 今期第1四半期のデータネットワークサービスにおいては、DPC分析ベンチマークシステム「EVE」の累計導入数が707病院と、民間企業では最大規模のDPC実施病院のベンチマークデータを保有している。また、病院向け経営支援システム「Medical Code」の累計導入数は139病院となった。

 主として製薬会社向けのデータ利活用サービスでは、診療データ分析ツール「MDV analyzer」の利用社数が、11社となった。医療関連業界においてもビッグデータの活用が注目されている中、同サービスのデータベース規模は、186病院分(実患者数974万人)のDPCデータを保持するに至り、診療データベースの規模と質において、製薬会社等から非常に高い評価を得ている。

 新サービスとして、疫学調査支援を目的とした分析システム「MDV analyzer for Academia」を3月より、「MDVanalyzer」の簡易版である「MDV analyzer Light」を4月よりそれぞれ提供開始している。また、OTC医薬品をはじめとするH&BC製品に関する分析サービスも開始している。

 その結果、16年12月期第1四半期業績は、売上高4億77百万円、営業利益21百万円、経常利益21百万円、純利益10百万円であった。

 今期通期業績予想は、売上高26億22百万円(前期比34.4%増)、営業利益2億62百万円(同0.6%増)、経常利益2億62百万円(同5.5%増)、純利益1億46百万円(同7.8%増)を見込んでいる。

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