デルタフライ・ファーマが高い、がん微小環境改善剤「DFP-17729」の臨床第1相/第2相試験に向け治験計画を届出

新製品&新技術NOW

■5年生存率が数%以下という膵臓がんの新治療薬の実現めざす

 Delta-Fly Pharma(デルタフライ・ファーマ)<4598>(東マ)は7月8日の前場、1895円(78円高)まで上げた後も堅調で、出直り相場となった。

 7日の午後、がん微小環境改善剤「DFP-17729」に関する治験計画届をPMDA(独立行政法人・医薬品医療機器総合機構)に提出したと発表し、再び注目を集めた。

 発表によると、「DFP-17729」の治験計画届の目的は、末期の膵臓がん患者を対象に日本国内の複数の医療機関において、臨床第1相/第2相試験を実施することにある。

 本試験は、末期の膵臓がん患者の病状を鑑み、臨床第3相試験に移行する前に臨床第1相/第2相試験での安全性/有効性を探索的に確認する。第1相部分では既存薬と「DFP-17729」を併用した場合の安全性を確認し、第2相部分では既存薬と比べて優れているかを確認する比較試験を行う。

 膵臓がんは、患者の5年間生存率が数%以下の難治性疾患。同社独自のモジュール創薬基盤に基づき、がん患者に優しい治療薬を提供する事業の一環として、「DFP-17729」の開発を進める。

 「DFP-17729」については、「膵臓がん細胞を移植した動物を用いた実験において既存薬の効果を増強すること、悪性黒色腫の細胞を移植した動物を用いた実験において、抗PD-1抗体の効果を増強することを確認済みであり、併せて、米国のがん専門雑誌に投稿中」と2020年5月8日付で発表している。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■昔ながらの味わいを現代風にアレンジ、全国スーパーなどで展開  第一屋製パン<2215>(東証スタ…
  2.  日清食品ホールディングス<2897>(東証プライム)傘下の日清食品は8月18日、「カップヌードル…
  3. ■世界が注目する学問を豊富な事例とイラストで紹介  学研ホールディングス<9470>(東証プライム…
2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■東京市場、リスクオンとリスクオフが交錯、安全資産関連株に注目  週明けの東京市場は、米国株反発に…
  2. ■公明党離脱ショック一服、臨時国会控え市場は模索  またまた「TACO(トランプはいつも尻込みして…
  3. ■自民党人事でハト派ムード先行、逆張りで妙味狙う投資戦略も  今週の当コラムは、ハト派総裁とタカ派…
  4. ■総裁選関連株が再び脚光、政権交代期待が市場を刺激  今週の最注目銘柄は、さいか屋<8254>(東…
  5. ■金先物関連株、最高値更新で安全資産需要が強まる  日本取引所グループ<8697>は9月24日、今…
  6. ■石破首相辞任表明後も市場は急落回避、投資家の買い意欲継続  「一寸先」は、不確実で予測が難しい。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る