トーソーは21年3月期1Q黒字化、通期上振れ期待

 トーソー<5956>(東2)は7月31日の取引時間中に、21年3月期第1四半期の連結業績を発表した。売上は新型コロナウイルスの影響を受けたが、利益は原価低減効果などで黒字化した。通期上振れ期待が高まる。株価は地合い悪の売り一巡して反発を期待したい。

■21年3月期1Q黒字化、通期上振れ期待

 21年3月期第1四半期連結業績は、売上高が前年同期比5.2%減の47億80百万円、営業利益が1億55百万円の黒字(前年同期は72百万円の赤字)、経常利益が1億64百万円の黒字(同64百万円の赤字)、純利益が1億01百万円の黒字(同17百万円の赤字)だった。

 売上は新型コロナウイルスによる経済収縮の影響を受けたが、利益は資材ロス削減や生産工程見直しなどの原価低減効果、営業活動自粛などによる販管費抑制効果で黒字化した。

 通期予想は据え置いた。営業利益は20年3月期比22.3%減の7億円としている。厳しい事業環境だが、第1四半期の営業損益が大幅改善したことを勘案すれば、通期上振れ期待が高まる。

■株価は反発期待

 株価は黒字化を好感する場面があったが、その後は地合い悪の影響を受ける形となった。地合い悪の売り一巡して反発を期待したい。7月31日の終値は462円、時価総額は約46億円である。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. 【ダブルセット・フルセット銘柄、夏休み明けも底堅さに期待】 ■上方修正・増配・株式分割の好材料銘柄…
  2. ■上方修正・下方修正問わず買い集まる異例の展開  3連休入りした9日の成田空港では、夏休みを海外で…
  3. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  4. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  5. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  6. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る