インフォマートは20年12月期2Q累計大幅減益、通期予想を下方修正

 インフォマート<2492>(東1)は7月31日の取引時間終了後に21年3月期第2四半期累計の連結業績を発表した。新型コロナウイルスの影響で大幅減益となり、通期予想を下方修正した。株価は軟調展開だ。業績悪化懸念を織り込み済みと考えられる。目先的には下方修正を嫌気する売りが優勢になりそうだが、下値は限定的だろう。

■20年12月期2Q累計は大幅減益、通期予想を下方修正

 20年12月期第2四半期累計連結業績は、売上高が前年同期比2.7%増の42億07百万円、営業利益が43.7%減の7億49百万円、経常利益が43.4%減の7億47百万円、純利益が51.4%減の5億14百万円だった。

 請求書は有料契約企業数が増加して増収だが、新型コロナウイルスの影響で飲食店の食材仕入が減少し、受発注のシステム使用料が減少した。先行投資コストも影響して大幅減益だった。

 通期予想は下方修正して、売上高が19年12月期比1.5%増の86億70百万円、営業利益が54.0%減の11億35百万円、経常利益が54.9%減の11億10百万円、純利益が56.1%減の7億44百万円とした。新型コロナウイルスの影響の長期化で売上高が期初計画を下回る見込みだ。なお配当予想は据え置いた。

■株価は業績悪化懸念を織り込み済み

 株価は軟調展開だ。業績悪化懸念を織り込み済みと考えられる。目先的には下方修正を嫌気する売りが優勢になりそうだが、下値は限定的だろう。7月31日の終値は655円、時価総額は約1699億円である。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る