インフォコムは21年3月期1Q大幅増収増益、通期予想を上方修正

 インフォコム<4348>(東1)は7月31日の取引時間中に21年3月期第1四半期の連結業績を発表した。電子コミック配信サービスが牽引して大幅増収増益となり、第2四半期累計および通期の予想を上方修正した。再上振れの可能性もありそうだ。これを好感して株価は上場来高値を更新した。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■21年3月期1Q大幅増収増益、2Q累計および通期の予想を上方修正

 21年3月期第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比22.9%増の155億89百万円、営業利益が68.6%増の20億91百万円、経常利益が67.6%増の21億26百万円、純利益が67.7%増の14億41百万円だった。

 電子コミック配信サービスの好調が牽引して大幅増収増益だった。電子コミック配信「めちゃコミック」の売上高は四半期ベースで初めて100億円を突破した。

 第2四半期累計および通期予想を上方修正した。修正後の通期予想は売上高が20年3月期比18.2%増の690億円、営業利益が23.0%増の101億円、経常利益が22.2%増の101億円、純利益が19.1%増の66億円とした。

 電子コミック配信サービスが好調に推移し、ITサービスにおける新型コロナウイルスの影響も想定に対して小さい見通しとなった。新型コロナウイルスに伴う新たな生活スタイルの浸透も追い風となり、再上振れの可能性もありそうだ。

■株価は高値更新

 株価は上方修正を好感して上場来高値を更新した。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。7月31日の終値は3350円、時価総額は約1930億円である。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)

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