テクマトリックスは21年3月期1Q大幅増益、通期も収益拡大基調

 テクマトリックス<3762>(東1)は7月31日の取引時間終了後に21年3月期第1四半期の連結業績を発表した。セキュリティ関連製品の好調などで大幅増収増益だった。通期予想は引き続き未定としているが、収益拡大基調だろう。株価は第1四半期業績を好感して上値を試す動きを強めそうだ。

■21年3月期1Q大幅増益、通期も収益拡大基調

 21年3月期第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比17.0%増の74億46百万円、営業利益が73.3%増の9億69百万円、経常利益が74.2%増の9億73百万円、純利益が77.0%増の6億54百万円だった。

 新型コロナウイルスの影響でリモートワークを支援するセキュリティ関連製品の需要が高まり、情報基盤事業では次世代ファイアウォール、個人認証システム、総合セキュリティ運用・監視サービスなどが好調だった。アプリケーション・サービス事業では、医療分野の医療情報クラウドサービスNOBORI、CRM分野のFAQシステムなどが順調に推移した。

 通期予想は引き続き未定としているが、withコロナでのリモートワーク化の流れも背景に収益拡大基調だろう。

■株価は上値試す

 株価(20年7月1日付で株式2分割)は6月の上場来高値圏から反落したが、第1四半期業績を好感して上値を試す動きを強めそうだ。7月31日の終値は1809円、時価総額は約805億円である。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)

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